雨の予選を望むレッドブル。リカルド「雨ならメルセデスを倒せるかも」
レッドブルのドライバーふたりは、オーストラリアGPの予選が雨になれば、打倒メルセデスのチャンスが高まると考えているようだ。













オーストラリアのアルバート・パークで幕を開けた2018シーズンのF1。初日は晴天の中でセッションが行われたものの、予選が行われる2日目は雨が降る確率が高い予報となっている。レッドブルのドライバー、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンは、その方が好都合だと考えているようだ。
フェルスタッペンは、初日のトップタイムをマークしたメルセデスのルイス・ハミルトンと0.127秒差の2番手。レッドブルの2018年用マシン、RB14はメルセデスとの差を縮めたように見える。
しかし、ドライバーのふたりはメルセデスとの戦いにおいて、予選アタックよりもロングランのパフォーマンスに自信を持っているようだ。ただ予選が雨になれば、メルセデスを倒す大きな”ブースト”になると考えている。
2014年、雨のオーストラリアGP予選でメルセデス勢の間を割ってフロントロウを獲得したリカルドは、今回その再現を狙っている。
「僕たちは、いつも雨を楽しんでいる。あらゆるものがイーブンになるからね」と彼は語った。
「今日、ドライコンディションでも僕たちは悪くなかったし、良い感じだった。でも、ウエットならもう少しチャンスがある」
「僕たちが最後にここでウエットの予選をやったのは、2014年だった。それほど悪くなかったし、もう一度同じことを再現してみよう」
フェルスタッペンも、パワーユニットの面でメルセデスに遅れを取っているレッドブルのチャンスが広がると述べた。
「ウエットではパワーをかけるのが難しくなるので、エンジンへの依存度が下がる」
「僕たちのマシンはいつもウエットでとてもうまく機能しているし、僕も楽しんでいる。だから、明日は雨が降るといいな」
リカルドとフェルスタッペンは、ロングランの結果に自信を持っており、プレシーズンテストで見えたRB14のポテンシャルが健在であることを確信したようだ。
フェルスタッペンは、初日の走行を終えて次のようにコメントした。
「バルセロナでのテストの後、僕たちがどんなポジションにいるのかを頭の片隅で常に考えていたけど、はっきりとはしなかった。でも、今日のマシンの挙動には満足だ」
「改善の余地はまだ残っている。だけど、1日の流れに文句はない。あまり多くの問題を抱えなかったことは素晴らしい」
リカルドは、赤旗により燃料が軽い状態でのアタックを完遂できなかったため、7番手というポジションは彼のポテンシャルを表したものではないと付け加えた。
「僕のタイムは、ソフトタイヤの時と比べて0.4秒しかタイムが上がらなかった」
「もし僕がアタックをちゃんとできていれば、1分24秒台前半には入っていたはずだ。おそらく、3番手か4番手くらいだっただろう。マシンのバランスも完璧じゃなかったから、(7番手というポジションは)あまり気にしていない」
リカルドが訴えたマシンバランスの問題は、ウルトラソフトタイヤに履き替えた時に発生してしまったという。
「ウルトラソフトタイヤで半周した時に、バランスが狂ってしまったことに気づいた。フロントウイングの調整だけでは済まなかった」とリカルドは話した。
「ロングランのために何か大きな変更をしようとしたけど、もう時間がなかった」
なおリカルドは赤旗掲示後にピットに戻る際、規定よりも速いタイムで走行したとして、レーススチュワードに召喚された。
Additional reporting by Erwin Jaeggi and Andew van Leeuwen
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | オーストラリアGP |
ロケーション | アルバートパーク・サーキット |
ドライバー | ダニエル リカルド , マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Jonathan Noble |