レッドブル、PUの”予選モード”使用禁止を主張「決勝も同じモードを」

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レッドブル、PUの”予選モード”使用禁止を主張「決勝も同じモードを」
Adam Cooper
執筆: Adam Cooper
2018/04/02 8:46

レッドブルはPUの”予選モード”を禁止を主張。予選と決勝で同一のモードを使用することがひとつの解決策だと主張した。

Charlie Whiting, FIA Delegate in a Press Conference
Max Verstappen, Red Bull Racing, Dr Helmut Marko, Red Bull Motorsport Consultant and Christian Horner, Red Bull Racing Team Principal
Cyril Abiteboul, Managing Director, Renault Sport F1 Team, on stage
Christian Horner, Red Bull Racing Team Principal
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+
Valtteri Bottas, Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team R.S. 18
Max Verstappen, Red Bull Racing RB14 and Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+

 レッドブルは、PU(パワーユニット)の”予選モード”の使用を禁止するべきだと主張している。

 開幕戦オーストラリアGPの予選Q3において、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は特別なエンジンモードを用いたと見られており、Q2から大きくタイムを更新してポールポジションを獲得した。このように予選で特別なエンジンモードを使用することについて、厳しい視線が向けられている。

 メルセデスF1チームやハミルトンは、予選での特別なエンジンモードの使用に関するいかなる意見も重要視していない。しかしレッドブルは、メルセデスはオーストラリアで直面していた状況を理由に、エンジンの持つポテンシャルを最大限に利用せざるを得なかったと主張している。

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、「(バルテリ)ボッタスが(予選で)クラッシュしたので、彼らは神経質になっていた。そして突然、彼らはパワーを全開にしたのだ」とmotorsport.comに話した。

「それこそ、我々が”パーティーモード”と呼んでいるものだ」

「通常彼らはそれを必要としないが、あの時はエンジンを最大限に活用した。彼らが我々全員と”遊んでいる”のは明らかだ」

「最初は、ただ不満を述べているだけのようだった。『レッドブルはいつも不満を述べている』とも言われた。しかし幸運なことに、他のチームもそれに気がついたので、今では多くの議論が行なわれている」

「この問題を解決し、より平等な状況を築くための簡単な方法は多数ある。予選時に使うことのできるモードをレースでも使うべきだ、と主張すれば良い。これもひとつの解決策だ」

「次のレースの時にそう主張することもできるはずだ。だがそうはならないだろう」

 またレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、予選後にエンジンモードを固定することは、この問題の良い解決策になるという意見に同意している。

「週末を通して同じエンジンモードで走行すべきだと言えば良いだろう」とホーナーはmotorsport.comに語った。

「昨年の予選Q1とQ2を思い出してみると、彼らはいかなるリスクも負わずにQ3に進出していた。路面にラバーがあるかどうかの影響はあるが、Q2とQ3のタイム差は大きかった」

「確かに、今年の開幕戦の予選ではマックス(フェルスタッペン)はミスを犯した。それがなければ(トップから)0.5秒以内のところにいただろう。おそらく、その0.5秒はエンジンモードに関するものだ」

「パルクフェルメを有効に活用し、予選と決勝のための同一のエンジンモードを導入するかどうかをよく考えるべきだ。しかしFIAがやりたいと思っていることができるかどうか、それは彼ら次第だ」

ルノー、エンジンオイル消費量の厳格化を望む

 ルノーF1チームのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、上記のようなエンジンモードの使用制限を強いることは難しいと考えており、それよりもエンジンオイル消費の制限を厳格化することに焦点を当てるべきだと話した。エンジンオイル消費の制限を厳しくすると、自然と予選モードの問題に対処することになるだろうと彼は考えている。

 アビテブールはmotorsport.comに対し、「それ(予選とレースで同じエンジンモードを使用すること)を行うのは技術的にも非常に難しいだろうと考えている」と述べた。

「ドクター・マルコの言うことに同調するかどうか、私の関心はそこにある。しかしそれのための専門技術や、それが可能かどうかを考えると……」

「私としては、最初の目標は、エンジンオイルの消費量を制限することだと考えている。現在は(走行距離100kmあたり)0.6リットルに制限されているが、今の我々の消費量はもう0.1リットル少ない。2018年はこのようなエンジンを使用することが可能だ。それゆえ私は、なぜこちらの問題に取り組まないのかわからない」

「もしこの問題に関して何かしたいというのなら、これが明確な解決策だろう」

FIAは介入の予定なし?

 エンジンの予選モードの使用に関するこの問題は、今年の初めにFIAより各チームにある技術指令が通達されたことをきっかけに再度注目を集めるようになった。その技術指令とは、PUを供給する側のチームと、供給を受ける側のチームが同じエンジンモードを使用できるようにしなければならないというものだ。

 この指令は、PUの供給を受ける側のチームによる非公式なロビー活動によって出されたものである。しかしFIAは、カスタマーチーム、つまり供給を受ける側のチームによる不満を受理しない限り、次の段階へ進むことはないと明らかにした。

 FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングに対しこの件について尋ねると、彼は「いくつかのチームが、(PUを供給するチームと)同じパワーユニットを使用できていない可能性があると示唆していた」とmotorsport.comに答えた。

「パーティーモードが何であろうと、それが技術面に関する書類に記載されているのを私は見たことがない」

「こういうことだろう。もしメルセデスのPUを使用するカスタマーチームが、『パーティーモードの使用を求めたが、我々はそれを使用できていない』と我々に伝えてきたら、その時はそれについて何かしなければならないだろう」

 また、予選と決勝でのエンジンモードの使用に制限を設けた場合、その制限は機能するのかどうかと聞くと、ホワイティングはこう話した。

「彼らのエンジンにはあらゆる種類のモードがある。それに、彼らがレース中に様々なタイミングでそれを切り替えていることもよくわかっている」

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この記事について

シリーズ F1
チーム レッドブル , メルセデス , ルノーF1チーム
執筆者 Adam Cooper
記事タイプ 速報ニュース