トッド、ハロへの批判に感心せず「事の発端はドライバーの発言だった」

トッドは、F1にハロを導入する動きを作ったのはドライバーであるのに、それを非難するのは理解できないと語った。

 FIAの代表であるジャン・トッドは、F1にハロを導入する動きを作ったのはドライバーであるのに、それを非難するのは理解できないと語った。

 多くのF1ドライバーは今年より装着が義務付けられるハロの外見を非難している。例えばハースのケビン・マグヌッセンは、"醜い"デザインのハロがスパのような高低差の大きいサーキットで悪影響を及ぼす可能性があると示唆している。

 トッドはそのような発言に対し「感心しない」と述べ、そもそもハロはグランプリ・ドライバーズ・アソシエイション(GPDA)によって推進されたものであるため、ドライバーにはハロを批判する権利がないことは明らかだと語った。

 火曜日に行われたメディアブリーフィングでトッドは次のように語った。

「もう忘れ去られているようだが、もともとハロはドライバーからの要望によって生まれたものだ」

「2015年10月16日、私は(当時のGPDAディレクターである)ジェンソン・バトンやセバスチャン・ベッテル、アレックス・ブルツの署名が入った手紙を受け取った。そこにはドライバーの頭部を保護するように促す内容が書かれていた。我々はドライバーの要望を受け入れ、それを実現したのだ」

「すぐに我々は技術部の人間に対し実現に向けて何を優先すべきなのかを訊いた。2016年7月27日に会議が行われることもドライバーらは知っていた。そこで彼らは"弱気にならないでほしい。とにかく安全性を重要視してほしい"と言っていた。だから我々はそれを考慮することを約束した」

「私はドライバーからの反応に驚いていると言わざるを得ない。F1が好きだが、F1のこういうところが嫌いだ。自分たちの発言を忘れてしまう人がいるのだ。これは私からすれば、人生における最大の資産、つまり約束を守り、発言を尊重するというような忠誠心に関わることだ」

「我々は約束を尊重したが、もう忘れられてしまった。それが今の我々の現状だ」

公的な批判は"F1のためにならない"

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは以前、「"チェーンソー"があればハロを取り除きたい」と発言していたが、それに対しトッドは何もリアクションはしないと述べた。

「それは単に幼稚なゲームだ。ひと言だけ言うのであれば、私はF1が大好きであり、他の人々も全員F1が大好きであるべきだと思う。誰であろうとも、新たに導入されたものを公然と否定するのは非常に不適切な行為だろう。私は建設的な批判であれば、物事を前進させることができるため良いものであると思う。しかしただの批判はF1のためにならない。私はそれに価値があるとは思えない」

 さらにトッドはその有効性が実証されているのにも関わらず、ハロを導入しなければ、それはFIAの怠慢であると付け加えた。

「私からすれば、ハロは問題ない」

「私はモータースポーツが危険なものでなければならず、致命的な事故は発生しうるものだと発言する人がいることに対し驚きを感じている。それを避けることができるのであれば、ドライバーの人生を守らない理由はないだろう」

「ハロは安全デバイスだ。人とは変化を嫌う生き物であるが、もうハロを導入すると我々は決めた。そして多くの実績を重ね、良いテスト結果を出すことができたのだから、我々はそれを実装するべきなのだ」

「致命的な事故が発生した時、もしハロがあればそれが起こらなかったのにハロを搭載していなかったとしたら、我々がどのように感じるかを想像してほしい」

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この記事について
シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース
タグ halo