ホンダはルノーに追いついた!? 両社のPUをドライブしたガスリー語る

トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、昨年ドライブしたルノー製のPUと、今季のホンダ製PUに大きな違いはないと語った。

Pierre Gasly, Toro Rosso

Pierre Gasly, Toro Rosso

Andrew Hone / Motorsport Images

 いよいよ開幕の刻を迎えた2018年のF1。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは報道陣の取材に応じ、昨年まで使っていたルノー製パワーユニットと、今季から使うホンダ製パワーユニットの違いについて語った。

「ドライバビリティが良くて、バルセロナでは驚かされたと言わなければならない」

 ガスリーはそうホンダ製パワーユニットについて語った。

「何の問題もなかった。僕がマシンに乗った4日間、ずっと安定していたんだ」

 ルノーとの違いについて尋ねられると、ガスリーは次のように表現した。

「ルノーと比較するなら、大きな違いはないと言わなければいけない」

 そうガスリーは語る。

「結局のところ、両者はとても似ているんだ。低速では、とてもスムーズだしね」

「コースコンディションによっては、まだ改善できることがある。でも全体的には、とても似ていたと思う」

 シーズン中のアップグレード計画については、ガスリーも詳細はまだ把握していないようだ。

「もちろん、できるだけ多くのアップグレードができたらいいと思う。当然、今季は3基までしかパワーユニットを使うことができないので、実際に使い始めるタイミングがいつなのかを、正確に見極める必要がある」

「3基のエンジンだけでシーズンを戦い通すのは、本当に難しいだろう」

「現時点ではまだそれを言うには早すぎるけど、すでにいくつかのアップデートを予定している。どのレースで持ち込むかは、まだわかっていないけどね」

 ガスリーは今季のホンダの進歩を、心から期待しているようだ。

「彼らは全力でプッシュしている。もちろん、今のようなポジションにいるのなら、彼らは適切にエンジン開発を行うことができるということを見せたいと思っているはずだ。開発の面では、彼らは全力を尽くしているし、本当にポジティブな進歩が見られている」

「すべてのことがうまくいっている。でも、僕らは待たなきゃいけない。だってこれはF1なんだからね。メルセデスもフェラーリもルノーも全力で開発を進め、そして常に改善を果たしているのだから。そんな中でホンダが、3カ月か4カ月ですべてを取り戻すことができるとは思わない」

 そうガスリーは語るも、長期的な進歩を確信している。

「中長期的なコラボレーションという面で言えば、彼らは大きな大きな計画を持っていると思う。そして現時点では、彼らは正しいことをしているし、本当に全力で仕事を進めているんだ」

Additional reporting Adam Cooper

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