バルセロナテスト初日午前:グロージャン最速。視認性強化ライト登場
カタルニア・サーキットでF1インシーズンテスト初日午前のセッションが行われ、ハースのグロージャンがトップタイムを記録した。











カタルニア・サーキットで始まったF1インシーズンテスト。その初日午前中のセッションでは、ハースのロマン・グロージャンが1分18秒449を記録してトップに立った。グロージャンが最速タイムを記録した際に履いていたのは、次戦モナコGPで初めて投入される予定のハイパーソフトタイヤである。
メルセデスのルイス・ハミルトンのマシンには、追加のリヤライトが装着された。これはレインライトの視認性を向上させるための実験で、ハミルトンのマシンのリヤウイング翼端板に、追加の赤色灯が設けられた。そのハミルトンはソフトタイヤを履き、全体の2番手となるタイムを記録している。
3番手には、ミディアムタイヤを履いたレッドブルのマックス・フェルスタッペン、4番手にはソフトタイヤを履いたルノーのカルロス・サインツJr.が入った。そのわずか0.008秒遅れで、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)が5番手タイムを記録している。バンドーンはセッション序盤こそスロースタートだったものの、終盤に向けタイムを向上させた。
フォースインディアは、F2参戦中のニコラス・ラティフィにステアリングを託した。当初、ラティフィはシーズン開幕前のテストでドライブを担当する予定だったが、病気のためこれを回避。今回初めてフォースインディアのF1マシンを走らせた。そのラティフィは6番手タイムを記録している。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルが7番手。ベッテルのフェラーリには、モナコでは使用が許されない、補強用のウイングレット付きミラーが搭載されたハロが取り付けられたままだった。ウイリアムズはオリバー・ローランドがドライブを担当して8番手となっている。
このテストではピレリのタイヤ開発テストとして、マクラーレンとフォースインディアのみ、2台目のマシンを走らせている。このマクラーレンにはランド・ノリスが乗り9番手、フォースインディアの2台目にはジョージ・ラッセルが乗って11番手となった。
その間に割って入ったのは、ザウバーのマシンを駆ったアントニオ・ジョビナッツィ。彼は2日目にはフェラーリに乗ることになっている。トロロッソに乗ったのはショーン・ゲラエルで、このセッション最後尾となった。
F1インシーズンテスト(バルセロナ)初日午前
順位 | ドライバー | シャシー | エンジン | タイム | ギャップ | 周回数 |
1 | ![]() | ハース | フェラーリ | 1'18.449 | 73 | |
2 | ![]() | メルセデス | メルセデス | 1'18.543 | 0.094 | 71 |
3 | ![]() | レッドブル | TAG | 1'19.207 | 0.758 | 75 |
4 | ![]() | ルノー | ルノー | 1'19.866 | 1.417 | 56 |
5 | ![]() | マクラーレン | ルノー | 1'19.874 | 1.425 | 30 |
6 | ![]() | フォースインディア | メルセデス | 1'20.088 | 1.639 | 61 |
7 | ![]() | フェラーリ | フェラーリ | 1'20.717 | 2.268 | 78 |
8 | ![]() | ウイリアムズ | メルセデス | 1'20.939 | 2.490 | 61 |
9 | ![]() | マクラーレン | ルノー | 1'20.997 | 2.548 | 76 |
10 | ![]() | ザウバー | フェラーリ | 1'21.214 | 2.765 | 66 |
11 | ![]() | フォースインディア | メルセデス | 1'21.478 | 3.029 | 71 |
12 | ![]() | トロロッソ | ホンダ | 1'21.935 | 3.486 | 45 |
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | Barcelona May testing |
ロケーション | サーキット・デ・カタルニア |
ドライバー | ロマン グロージャン |
チーム | ハースF1チーム |
執筆者 | Edd Straw |