ハースとフェラーリの”技術的な提携”にライバルたちが疑惑の眼差し

フォースインディアとマクラーレンは、ハースとフェラーリの技術的な提携関係について、調査が必要だと主張している。

 フォースインディアとマクラーレンは、今季の開幕戦で”魔法のような”パフォーマンスを見せたハースとフェラーリの技術的な提携関係について、調査を行うよう主張している。

 プレシーズンテストから好調なパフォーマンスを見せていたハースは、開幕戦オーストラリアGPでもその勢いを維持。バルテリ・ボッタス(メルセデス)とダニエル・リカルド(レッドブル)のペナルティの恩恵もあり、グリッド3列目を独占した。

 決勝では、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンがそれぞれ4番手、5番手と上位を走行。チーム史上最高の結果が得られるかと思われたハースだが、ピットでの作業ミスが連続し結局2台ともがリタイアとなっている。

 だがこの好パフォーマンスによって、ハースとフェラーリの”協力関係”に疑惑の目が向けられることになった。フェラーリは、チームが独自で開発する必要がないパーツをハースに供給しているだけでなく、ハースのシャシー開発パートナーであるダラーラに、フェラーリの風洞を使用する許可を出しているのだ。

 F1の競技規則では空力パーツなど、各チームが独自で生産、開発をする必要があるパーツについて、情報の受け渡しやプロジェクトに関わった人員の移動を厳しく制限している。

 フォースインディアのCOOであるオットマー・サフナウアーは、次回のF1ストラテジーグループ会合で、この制限事項をハースに適用することを望んでいる。つまり彼は、何らかの方法を使ってハースが規則の穴をつき、違法にパフォーマンスを上げていると考えているようだ。

「どうやって彼ら(ハース)がそれをやっているかは分からないが、まるで魔法だ」と、サフナウアーは語った。

「これまで、F1ではそんなことが起きたことはない」

「2年しかF1に参戦しておらず、リソースもないチームがどうやってあんなマシンを作り上げることができるのか分からない……魔法でも使ったんじゃないか?」

「もしそうだとしたら、私にも”杖”が欲しいね」

 対してグロージャンは、フェラーリ製のフロントサスペンションの使用はレギュレーションで許可されており、それによって空力の重要な設計ポイントは”自然に”分かると語った。

 マクラーレンのフェルナンド・アロンソはハースのマシンを”フェラーリのレプリカ”だと評したが、マクラーレンのエグゼクティブディレクターであるザク・ブラウンは、motorsport.comに「詳細に調べてみる必要がある」と話した。

 ブラウンは、ハースがレギュレーションの範囲を超えて活動していたという証拠は持っていないと認めながらも、ハースとフェラーリの関係について次のように述べている。

「我々みんな、ハースとフェラーリが緊密に協力していることを知っている。我々は、それが緊密すぎていないか、確かめる必要があるのだと思う」

「影響力はあるだろう。間違いなく(ハースの)新しいマシンには昨年の(フェラーリ)マシンとよく似た部分がある」

「それについて、エンジニアやFIAがもっと詳しく調べてみる必要がある」

 ブラウンとサフナウアーはどちらも、複数のチームがフェラーリとハースの協定について明確化することを支持していると明かした。

 さらにサフナウアーはFIAに、ガイドラインが尊重されていることを保証するプロセスについての説明を要求している。

「すべての空力パーツは、自分たち自身で開発しなければならない」とサフナウアーは話した。

「もしそれが守られていないのであれば、調査を行わない限りどうやってそれを知ることができるだろうか」

「車検では、それがレギュレーションの枠内に収まっているかどうかが分かるだけだ」

「それが自分たちのアイデアなのか、それとも他の誰かのものなのか。それが問題なのだ。それに対する答えは分からない」

「それが自分たちのアイデアであったとしても疑問だ。歴史もなく、適切な道具もなく、人材もいないのにどうやってその知識を得たのだ?」

 motorsport.comが、レースウィークの早い段階でフェラーリについてのコメントを求めた際、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは次のように発言している。

「今は、チームが達成したことを誇りに思っている。我々はやってはならないことや、やるべきではないことは一切していない」

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この記事について
シリーズ F1
チーム フェラーリ , フォースインディア , ハースF1チーム , マクラーレン
記事タイプ 速報ニュース