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FIA、スーパーライセンスのポイントシステムを一部変更

FIAは、F1参戦に必要な”スーパーライセンス”を取得するためのポイントシステムを、一部分変更することを承認した。

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W08, Sebastian Vettel, Ferrari SF70H, the rest of the field at the start

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W08, Sebastian Vettel, Ferrari SF70H, the rest of the field at the start

Steve Etherington / Motorsport Images

 F1参戦を目指すドライバーは、過去3年の間に指定されたシリーズに参戦してランキング上位につけ、それぞれのシリーズに割り当てられたスーパーライセンスポイントを”40”獲得しなければならない。

 これまで、F2、F3ヨーロッパ選手権、フォーミュラE、インディカー・シリーズ、世界耐久選手権(WEC)の3つのカテゴリーのチャンピオンには、一気にスーパーライセンスの獲得資格を手にできる40ポイントが与えられていた。しかし、木曜日にパリで行われたFIA世界モータースポーツ協議会おいて、このポイントの割り当てが変更されることが承認された。

 F2については、これまで通りランキング上位の3人に40ポイントが与えられる。ただ、F2の前身であるGP2の最後2シーズン(2015年と2016年シーズン。2017年からはF2に名称変更)については、ランキング3位の獲得ポイントが30に引き下げられた。

 インディカー・シリーズは、上位3人に40、30、20のポイントが与えられるなど、変更は加えられていない。

 F3ヨーロッパ選手権は、チャンピオンの獲得ポイントがこれまでの40から30に引き下げられることになった。ランキング2位となったドライバーの獲得ポイントも30から25に引き下げられる。それ以外のポイントは、これまでと変わらずだ。つまり、F3ヨーロッパ選手権をステップにF1昇格を目指すドライバーたちにとっては、条件が厳しくなったことを意味する。

 フォーミュラEも、F3ヨーロッパ選手権と同じく、獲得ポイント数が減らされている。GP3チャンピオンのポイント獲得数は30から25に下落、フォーミュラV8 3.5は35から20に大幅減されることとなった。

 WECのLMP1クラスは、チャンピオンが40から30に、2位が30から24にそれぞれ引き下げられた。ただ、ランキング4〜10位のドライバーに与えられるポイント数は増やされることとなった。

 スーパーフォーミュラの上位6人のドライバーに与えられるポイント数も削減。チャンピオンは25から20に引き下げられた。

 その一方で、NASCARやIMSA、インディ・ライツなど複数の新しいカテゴリーでも、スーパーライセンスポイントを獲得できるようになった。この中にはスーパーGTも含まれており、チャンピオンには15ポイントが与えられることになっている。

スーパーライセンスポイント(更新後) 
  1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
FIA F2 40 40 40 30 20 10 8 6 4 3
GP2(2015-16年の2シーズンのみ) 40 40 30 20 10 8 6 4 3 2
*インディカー 40 30 20 10 8 6 4 3 2 1
F3欧州選手権 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
フォーミュラE 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
WEC-LMP1 30 24 20 16 12 10 8 6 4 2
GP3 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
*フォーミュラV8 3.5 20 15 10 8 6 4 3 2 1 0
*スーパーフォーミュラ 20 15 10 8 6 4 3 2 1 0
WEC-LMP2 20 16 12 10 8 6 4 2 0 0
WTCC 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
*DTM 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
*スーパーGT 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
*NASCAR CUP 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
*インディライツ 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
*V8スーパーカー 13 11 9 6 4 3 2 1 0 0
*IMSAプロト 12 10 8 6 4 2 0 0 0 0
FIA F4国内シリーズ 12 10 7 5 3 2 1 0 0 0
*F3国内シリーズ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
*フォーミュラ・ルノー 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
*フォーミュラ・マツダ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
*NASCAR 国内シリーズ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
*AsLMS/ELMSプロト 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
*WEC LM-GTE Pro 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
*WEC LM-GTE Am 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
*IMSA GTLM 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
*国際GT3シリーズ 6 4 2 0 0 0 0 0 0 0
フォーミュラ・アカデミー 5 4 3 2 1 0 0 0 0 0
CIK-FIA世界選手権 シニア 4 3 2 1 0 0 0 0 0 0
CIK-FIAコンチネンタル選手権 シニア 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
CIK-FIA世界選手権 ジュニア 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
CIK-FIAコンチネンタル選手権 ジュニア 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0

*印のシリーズは、「すべてのラウンドが、FIAの公認コースで開催されること」が条件となっている。

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