幅広マシンが追い抜き減少の一因? リカルド「2014年マシンが最適」

レッドブルのダニエル・リカルドは、現代F1マシンの幅が広すぎることが、追い抜きを減らしている一因だと考えているようだ。

 レッドブルのダニエル・リカルドは、F1のオーバーテイクが減少していることについて、現在のF1マシンの幅が広すぎることが原因のひとつだと考えているようだ。

 2017年にレギュレーションが変わり、F1マシンがより幅広で高ダウンフォース化して以来、オーバーテイクは減少傾向にあった。2018シーズンの開幕戦であるオーストラリアGPでは、コース上での追い抜きが片手で数えられるほどしか起きなかった。

 その原因の多くは空力にあり、前を走るマシンが生んだ乱流が悪影響を及ぼしているからだと考えられているが、リカルドによればマシンがより幅広になったことも、オーバーテイクテイク減少の一因となっているという。

「幅が広くなったタイヤとマシンで、すでにトラックのうちの多くのスペースを占めていると思う」と、リカルドはmotorsport.comに語った。

「(幅広なマシンでは)クリーンな空気を見つけるのが難しくなる。それにいくつかのトラックでは、レースにも影響してしまうポイントがある」

「幅の狭いマシンは素晴らしかった。なぜならそれはバイクのように、常に追い抜きができるようなスペースを与えてくれたからだ。今よりすごく遅くてもね」

「ラップタイムは必ずしも重要ではないということを、それは示している。僕たちに必要なのはレースをする能力であり、それがスペクタクルを生むんだ」

Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB10, leads Sebastian Vettel, Red Bull Racing RB10
2014年のレッドブルマシンRB10

Photo by: Charles Coates / LAT Images

 リカルドによれば、2009年から2016年まで使用されていた低ダウンフォースのマシンの中で、2014年のモノがラップタイムとレーシングの面で最適だったという。

「僕たちの基準で言えば遅いマシンだったけど、観客にとってはそれほど違いがあるとは限らない」と彼は述べた。

「だけどレースにおいては、前のマシンについていくことができるし、追い抜くことができる。オーバーテイクという面で見れば、2014年は良かったと思う」

「今はマシンの空力がとても強力だ。マシンのサイドポッドを見ると、とても多くのパーツが付いていることが分かる。それは病的に見えるほどだ。これらはすべて、後ろを走るマシンにとっての乱流を生み出す」

「バルセロナでは、ターン2と3が全開になり、ターン9も全開だ。僕たちはかなり速くなった。それは印象的だが、速くなればなるほどオーバーテイクは難しくなっていき、前のマシンに近寄るのが難しくなる」

「1分22秒台で走れるけど、日曜日にレースができないマシンを見たいのか? それでも1分25秒台と遅いけど、レースができるマシンを見たいのか?」

「確かに、F1マシンは速い必要があるけど、バランスも必要だ」

 また、リカルドはF1がコスト削減に取り組む上で、最初に始めるべきなのはエンジン規則の簡略化だと主張した。

「僕がシンプルなエンジンを理解できているというわけではないけど、今のエンジンは間違いなく理解できない」

「そして、多くのお金がそれ(パワーユニット)に投資されてきたけど、それほど多くの理由がある訳ではない」

「自動車産業的には、少しは学ぶことがあるのは確かだろう。だけど、テクニカルすぎて多くのお金が無駄になったと思うし、音も良くない」

「だからおそらく、パワーユニットからコスト削減を始めるべきだ。そこから先はわからない。エンジンの使用基数を減らすのは今やっている。それによってコストを削減しようとしているけれど、みんなが何百万ドルもかけてシミュレーションを行っている」

「解決策は何であれ、実用的になるべきなんだ」

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ F1
ドライバー ダニエル リカルド
チーム レッドブル
記事タイプ 速報ニュース