クビサ「以前F1に乗っていた時との違いは、車重が重くなったこと」

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クビサ「以前F1に乗っていた時との違いは、車重が重くなったこと」
2018/04/24 6:31

今季F1復帰を目指していたものの、結局は開発ドライバーとしてウイリアムズと契約したロバート・クビサに、現在のF1マシンについて訊いた。

 今季F1復帰を目指していたロバート・クビサ。しかし、ウイリアムズはレギュラードライバーとしてセルゲイ・シロトキンを起用することを選択肢、クビサは開発ドライバーとしての契約となった。

 そのクビサに、現在のF1マシンとかつてのF1マシンについての違いなどについて訊いた。

ーーF1レギュラーシートは手に入りませんでしたが、開発ドライバーとしてウイリアムズと契約しました。現在のF1はどうでしたか?

「僕が乗っていた頃と比べてF1の技術はまったく違うモノになっています。一番大きな違いは車重です。当時は620Kg。今と比べると120Kgも軽かった。これは運転および走行ラインに大きな影響を与えます。もし今のクルマが100Kgほど軽ければ、ラップタイムは4秒ほど速くなるでしょう。でも、ショックだったのは100Kg重いとクルマはこんなに重く感じられ、スピードがこんなに遅く、反応がこんなに鈍く感じられるということです。搭載燃料の量がどれだけクルマを違ったものにするかは、ドライバーに尋ねれば分かると思います。僕が乗っていたときの満タンの状態が、今のクルマの予選アタック時の重量と同じだと考えてください。クルマに関してはパワーユニットだとかタイヤだとか色々語られていますが、運転に関して最も影響があるのは重量です」

ーーでは、今のタイヤはいかがですか?

「タイヤはクルマにとって重要なパーツです。もし車重が100Kg軽ければ、クルマの動きは軽快になります。それにデグラデーションも軽くて済みます。そうすれば、ピレリだってタイヤ作りは簡単になるでしょう。現在使用中のタイヤに関してはドライバーは常にデグラデーションとピーキーな性能に文句を言っていますが、それはドライバー誰もが言う注文です。ドライバーは本当にタイヤに対して繊細ですから」

ーーF1では追い抜きの難しさがいつも問題視されます。

「メルボルンは追い抜きが難しいコースです。バーレーンはメルボルンより追い抜きの可能性は高いですが、それでも簡単じゃない。今年のF1はクルマが大きくなっているので、より追い抜きは難しくなっています。クルマの全長が長くなっていると、追い抜きは当然難しくなります。大きなクルマだとブレーキにより高い性能が求められます。通常40m手前でブレーキを掛けているとしたら、追い抜きの時にはさらに8mほど奥まで突っ込む必要があります。そうしないと追い抜こうとするクルマに接近できないですから。1mでも2mでも奥まで突っ込むことです。出来れば、相手のクルマの横に自分のクルマのノーズを突っ込んでおくことです。そうすれば、ブレーキングが同じように行われても、抜きやすくなるはずです」

ーー追い抜きの奥の手はありますか?

「ないですね。総合的な力です。DRSは助けてくれますが、これは本来の追い抜きではありません。重量も関係ありますが、そのせいでタイヤにストレスがかかるというのはいただけません。軽いクルマだとブレーキングが楽になるので追い抜きのチャンスは増えると思います。タイヤも長持ちしますし、少々無理な使い方をしても大丈夫です。そういうわけで、クルマの状態によって様々な条件があり、ひとつの理由で追い抜きが簡単になるということはありません」

Interview by Oleg Karpov

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シリーズ F1
ドライバー ロバート クビサ
記事タイプ インタビュー