ホンダ山本MS部長「コースでの結果を見て欲しい。それがホンダの全て」

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ホンダ山本MS部長「コースでの結果を見て欲しい。それがホンダの全て」
執筆: 田中健一
2018/03/18 15:35

六本木で行われたRed Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYOのイベント終了後、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長に話を訊いた。

 3月17日、東京の六本木ヒルズアリーナで「Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYO」が行われ、シーズン開幕を1週間後に控えたトロロッソ・ホンダのメンバーが登場。新たなパートナーシップ1年目へ向けた意気込みや、テストを終えての印象などを語った。そして集まったファンからも、メンバーに向けて熱い声援が送られた。

 イベント終了後、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長にここまでの印象などを聞いた。

「我々は地道にひとつずつステップを踏んでやっていくしかありません。それをキッチリとこなしていくことが今のホンダには必要だと思います」

「いきなり奇跡が起きるわけではありません。だから我々が強がりを言っても意味がないです。レースという長丁場をキッチリと考えること、そして開幕からの21戦をどう戦っていくかということ、トロロッソがやることにどれだけ我々が追従できるかということが、一番の鍵だと思っています」

 しかしテストではトラブルらしいトラブルはなく、非常に高い信頼性を示した。これについて山本部長は、次のように語った。

「シーズンオフの間に、さくらの研究所で見直せることは見直した。そんな積み重ねが、バルセロナでの結果に反映されたのだと思います」

「ブレンドン(ハートレー)もピエール(ガスリー)も、今季が初めてのフルシーズン。クルマに慣れるためには、実走に敵うモノはないじゃないですか? だからテスト1回目ではコース上でキッチリ走らせる、そういうことはできたかなと思います」

「それはさくら研究所も含めて、トロロッソのメンバーが非常に頑張った結果だと思います。2回目のテストでは、メルボルンに向けての準備ということで、少しバージョンの違うパワーユニットをトライしたと聞いています」

 そう山本部長は語る。

「今日のイベントでも見ていただけたように、トロロッソとホンダの全メンバーが、非常に楽しく、良い感じのコミュニケーションを取れていると思います。このまま、シーズンをうまく戦っていきたい」

 とはいえ、昨年の今頃には信頼性の問題が多発していたホンダ。期待以上の結果なのかどうかと尋ねると、山本部長は次のように説明した。

「ダイナモにもかけているし、自分たちがトロロッソとプランニングした通りに来ていると思いますよ」

 しかし一方で、昨年までのパートナーであったマクラーレンには、テストでトラブルが頻発した。当時のトラブルの原因がマクラーレンにもあったのではないかと尋ねると、山本部長は次のように語った。

「それについては我々の方からコメントすることはできません。今年は、トロロッソがホンダを良きパートナーとしてリスペクトしてくれ、信頼関係ができている。そしてそのコンストラクターが我々マニュファクチャラーをどう動かしてくれるか……それをまとめてくれた結果が、2回にわたるテストで出たのだと思います」

 マクラーレンは昨年までの苦戦の原因について、今もホンダに原因があったと示唆するコメントを続けている。これについて尋ねると、山本部長は次のように語った。

「今の我々にはトロロッソ・ホンダとしてどうあるべきか、それをどう前に進めていき、どう強くしていくかということしかありません。それに尽きます。トラックの結果で見て欲しい。それが、ホンダとしての全てです」

 今季トロロッソとのコラボレーションが成功すれば、来季からはレッドブルにもホンダ製パワーユニットが搭載されるのではないかと言われている。これについて山本部長は、次のように説明した。

「そういう噂が出ていますが、まずはトロロッソとホンダで頑張っていきます。その中でレッドブルかどうかは分からないけど、ホンダのPUが欲しいということになれば良いと思っています」

「ホンダとしていつまで(レッドブルの決断を)待てるかというよりも、FIAのルールでは5月15日までに書類を出さなければいけないことになっています。去年はイレギュラーなことが起きましたけど、ルールはルールです。なので我々は、必要な書類を5月15日までに用意します。トロロッソとの契約はあるので、その分の書類はもちろんそれまでに出しますよ」

 この日のイベントには、2500人ものファンが詰めかけたという。それも、アリーナへの入場者数だけ。実際には上階の階段やテラスからも多くのファンが熱視線を送っていたため、実数はさらに多いはずだ。

「今日来ていただいた皆さんには本当に感謝だし、ありがとうございます」

「我々はいきなりジャンプアップできるわけじゃありませんので、ひとつずつ積み上げていきます。そして粘り強くやっていくしかありません。いきなり良い結果が出るとは思いません。ファンの方にも、僕らが粘り強くやっているのを見守っていただいて、ホンダがいつか頑張ること、そしてトロロッソと良いチームになるだろうと信じていただいて、末長く応援していただけたらと思っています」

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この記事について

シリーズ F1
イベント Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYO
執筆者 田中健一
記事タイプ 速報ニュース