頻発するアンセーフリリース、原因は早くなりすぎたピットストップ?

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頻発するアンセーフリリース、原因は早くなりすぎたピットストップ?
執筆: Scott Mitchell
2018/04/17 7:32

今季頻発しているアンセーフリリース。これについて「真剣に考えるべき」と、フォースインディアのアンディ・グリーンは語る。

Romain Grosjean, Haas F1 Team VF-18 Ferrari, jumps out of his car and retires from the race
The car of Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H is pushed back to the pit
A Ferrari mechanic is tended by medics after being hit by the car of Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H during a pit stop
Ferrari member practice pitstops
Ferrari practice pit stops
Fernando Alonso, McLaren MCL33, Marcus Ericsson, Sauber C37 and Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14 pit stop
Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33 Renault
Brendon Hartley, Scuderia Toro Rosso STR13 pit stop
Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+ pit box
Romain Grosjean, Haas F1 Team VF-18 Ferrari, stops his smoking car in the pits

 フォースインディアのテクニカルディレクターであるアンディ・グリーンは、今季各チームに頻発しているピットストップ時のトラブルについて、真剣に考えなければならないと語る。

 中国GPのフリー走行2回目、マクラーレンのストフェル・バンドーンは、右リヤタイヤが正しく取り付けられていなかったため、コース脇にマシンを止めることとなった。この件は”アンセーフリリース”として、5000ユーロ(約65万円)の罰金を科せられた。

 このアンセーフリリースが今季多発している。開幕戦オーストラリアGPでは、上位を走っていたハース勢が相次いでタイヤが正しく装着されぬままピットアウトし、リタイアとなった。また前戦バーレーンGPでは、フェラーリのキミ・ライコネンが2度の”アンセーフリリース”に遭い、うちレース中に起きた1回では、タイヤ交換を担当していたメカニックが骨折するという結果を招いてしまった。

 また、オフシーズンテストの初日には、フェルナンド・アロンソがドライブしていたマシンから突如タイヤが外れるという事故も起きた。

 グリーンは、各チームがピットストップの作業をどう管理しているのか、FIAが確認する必要があると語った。

「ナットをしっかり締めることなく、フリー走行でマシンをコースに戻してしまった理由について、チームは真剣に考える必要がある」

 FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、オーストラリアでのハースの問題とバーレーンのフェラーリの問題が続いて発生したのは「偶然ではない」と考えているようだ。

 これまで5回起きたアンセーフリリースのうち、4件は手順に関する問題と考えられる。いずれも、タイヤを再装着する際にミスがあったのだ。

 一方で最も重大だと考えられるのが、ライコネンのバーレーンGP決勝中の事案である。この時は、最初に履いていたタイヤを取り外す前に”発進”の指示であるグリーンシグナルが点灯し、走り出してしまったのだ。これはフェラーリの自動化されたシステムが原因になっていると考えられる。

 これらの事故が起きた理由として考えられるひとつは、ホイールナットの脱着が難しくなったのではないかということだ。しかしグリーンはこれを否定した。

 今季はナットのシステムが一部変更され、ナットが正しく取り付けられていなくても、ホイールが完全に脱落するのを防ぐ方法が強化された。

 一方でハースのケビン・マグヌッセンは、FIAがこれらの事故を調査する必要はないと語る。なぜならそれは、チーム自身で安全を再確認すべき問題だと考えているからだ。

 またルノー・スポールのチーフ・テクニカル・オフィサーであるボブ・ベルも、ピット作業が限界に達しているため、問題が集中していると信じている。

「ピットストップの時間を短縮するために、我々は常にハードウェアに対して仕事を加えている。余裕を少しずつ削っているんだ」

 そうベルは語る。

「そのため時折、限界を超えてしまう」

 グリーンは、「ナットを脱着する時の時間的なプレッシャーはない」として、フリー走行で”アンセーフリリース”が生じるのはありえないと語ったが、ベルはこの意見に反対する。

「レースと同じペースで練習しなければ、フリー走行に意味はない」

 そうベルは語る。

「それはすべてのチームが行うことだ。ただし、時にはそれが我々に牙を剥くこともある」

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この記事について

シリーズ F1
イベント 中国GP
ロケーション 上海国際サーキット
執筆者 Scott Mitchell
記事タイプ 速報ニュース