ベッテル、運を味方にまさかの大逆転優勝。ハミルトン、VSCに泣く

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ベッテル、運を味方にまさかの大逆転優勝。ハミルトン、VSCに泣く
2018/03/25 10:58

F1オーストラリアGPの決勝レースが行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが逆転優勝を飾った。

 2018シーズンのF1開幕戦、オーストラリアGPの決勝レースは運を味方につけたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が逆転優勝を飾った。

 強い風が吹くものの、快晴に恵まれたアルバートパーク・サーキット。気温は24度、路面温度38度というコンディションで決勝スタート時刻を迎えた。

 予選Q2をスーパーソフトタイヤで通過したレッドブル勢の他、ザウバーやウイリアムズ、トロロッソなど後方のマシンがスーパーソフトスタートを選択した。

 スタートシグナルがブラックアウトすると、トップ3は順当にスタートを決め、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がホールショット。ターン3でキミ・ライコネン(フェラーリ)がアウト側からハミルトンに仕掛けるが、逆転には至らない。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はウルトラソフトタイヤのケビン・マグヌッセン(ハース)にかわされ5番手となった。

 トロロッソ・ホンダは最後尾スタートのピエール・ガスリーが17番手に浮上。ブレンドン・ハートレーは1コーナーでタイヤをロックさせた影響か、1周目終わりでピットインしソフトタイヤに交換した。

 ハミルトンとライコネン、ベッテルのトップ3までは約1.3秒間隔。フェルスタッペンはなかなかマグヌッセンを攻略できず、徐々に離されていった。

 6周目、ウイリアムズのセルゲイ・シロトキンがターン13のエスケープゾーンでストップ。どうやらブレーキのトラブルで止まりきれなかったようだ。また、マーカス・エリクソン(ザウバー)も緊急ピットイン。マシンはガレージに入れられ、早々にレースを終えることになった。

 トップのハミルトンはファステストを連発し、ライコネンとの差を2.2秒まで広げた。なかなかマグヌッセンを攻略できないフェルスタッペンは、無線でタイヤのオーバーヒートを報告。すると10週目のターン1のエイペックスでスピンを喫してしまう。彼はなんとかコースに復帰するも8番手までポジションを落としてしまった。

 ライコネンがファステストを出してハミルトンとの差を縮めると、ハミルトンもそれに反応してファステストを叩き出し、ピットストップでアンダーカットされないギャップをコントロールするという展開だ。

 15周目、ガスリーがスローダウン。縁石でフロアを打った直後に、マシン後方から白煙が噴き出しているシーンが国際映像に映し出された。なんとかピットに戻ったガスリーだが、レースを諦めることになった。のちに、チームはパワーユニットのトラブルが原因だと認めた。

 予選でのクラッシュとギヤボックス交換のペナルティで後方からのスタートとなったバルテリ・ボッタス(メルセデス)はポジションを思うように上げることができず、セルジオ・ペレス(フォースインディア)の後ろ、13番手。3グリッドダウンペナルティを受けたダニエル・リカルド(レッドブル)も、フェルスタッペン同様なかなかハース勢を攻略できない。

 18周終わりでライコネンがピットストップしソフトタイヤに交換。ハース勢の前でコースに復帰することができたが、その次の周にピットインしたハミルトン逆転は出来なかった。

 順調にレースを進めていたマグヌッセンだが、22周終わりでピットストップした際に左リヤタイヤの交換が完了する前に発進してしまうという痛恨のミス。マグヌッセンはエスケープゾーンでマシンを止めざるをえなかった。

 ハースにとっての悪夢はまだ終わらない。その翌周にピットに入ったグロージャンもマシンを止めてしまったのだ。なんと、マグヌッセンと同様のピット作業ミスがグロージャンにも起こってしまったのだ。グロージャンは2コーナー出口のコース脇でマシンを止めたため、バーチャルセーフティカー(VSC)が出された。トップを走行していたベッテルはこのタイミングでピットイン。なんとこれでハミルトンを逆転することに成功した。

 コース上に撤去車両が入るため、VSCからセーフティカーに変更され、隊列が整列されることに。十分なギャップを築いていたはずのハミルトンは、ベッテルに逆転された理由をチームに無線で問い詰めたが、チームもその理由を即答できないようだ。

 3番手以下にはライコネン、リカルドが続く。5番手にはフェルスタッペンがいたが、どうやらイエロー中にフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)を抜いてしまったようで、セーフティカー走行中に順位を返した。

 32周目からローリングスタートでレースは再開したが、ハミルトンはベッテルを逆転できず。後方ではフェルスタッペンやボッタスがオーバーテイクを狙うが、ポジションアップをできなかった。

 3番手のライコネンはトップ2の2台に追いつけず、逆に後方からリカルドに攻められる展開となった。

 ベッテルは燃費が厳しいのか、ストレートエンドで早々にアクセルを離すリフトアンドコーストをするものの、ハミルトンはなかなかオーバーテイクを仕掛けることはできない。

 ハミルトンは、メインストレートなどでベッテルのスリップストリームから出てマシンを冷やすなどの場面もあり、ベッテルにはチームから「ハミルトンがパワーユニットの温度管理に苦しんでいる」と無線が飛んだ。

 残り11周、ピットからのGOサインを要求したハミルトンは、一気にペースを上げてベッテルに迫ったが、ターン9で若干コースオフ。ギャップが2秒以上に広がってしまった。

 一度離れたハミルトンだが、ファステストを連発。残り6周の時点で再びベッテルの後方1秒差に近づいた。しかしここで2位を確保する走りに切り替えたか、ハミルトンとベッテルの差が一気に広がっていった。

 一方でリカルドは諦めずにライコネンとの差を詰め、再びDRS圏内に突入。最後まで接近戦が繰り広げられた。

 ベッテルはハミルトンに5秒差をつけトップチェッカー。自身通算48勝目、通算100度目の表彰台獲得となった。

 ハミルトンは順調にレースを進めていたものの、VSCに足元をすくわれてしまった。リカルドの攻撃を守りきったライコネンが3位。フェラーリは開幕戦でダブル表彰台を獲得した。

 5位はアロンソ。フェルスタッペンの猛攻を凌ぎきる巧みなドライビングで、好結果を持ち帰った。彼はチームに対して無線で「みんなを誇りに思う。僕らは戦える」と語った。

 フェルスタッペンはスピンもあり6位。ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが7位、ボッタスの追い上げは8位止まりだった。

 マクラーレンのストフェル・バンドーンは9位。マクラーレン・ルノーの初戦をダブルポイント獲得で飾った。終盤、無線で腹痛に苦しんでいることを伝えたカルロス・サインツJr.(ルノー)までがポイント獲得となった。

 トロロッソ・ホンダはガスリーがパワーユニットのトラブル、ハートレーは完走最下位の15位と厳しい結果となった。

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この記事について

シリーズ F1
イベント オーストラリアGP
ロケーション Melbourne Grand Prix Circuit
記事タイプ 速報ニュース