ウイリアムズ、リバティ提案の計画に賛成「実現すればチームは安泰」
ウイリアムズの副チーム代表は、リバティ・メディアが提案した2021年以降の計画について賛成の意を示した。









先日、F1のオーナーであるリバティ・メディアはコストキャップや支出減額、チーム間の収入の再分配などを含む2021年以降の計画を明らかにした。この計画は、ウイリアムズやフォースインディア、ハース、トロロッソにとっては良い知らせとなったようだ。
ウイリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウイリアムズは、「今日の会議については極めてポジティブに感じています」と語った。
「新しいマネージメントの下、私たちは皆が変化を望んでいたのだと考えています。今日、彼らはその変化を示しました」
「彼らの計画を聞いて、私たちのようなチームにとっては素晴らしい日になりました」
「私たちの観点では、もし新しいレギュレーションが決まり、リバティやFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が今日の会議で示されたものを実行すれば、ウイリアムズの将来は安泰だとわかっています」
「自分たちが現時点で瀬戸際に立っているとか、終わりに近づいていると言っているのではありません。しかし今日のF1では、その構造やチーム間の財政格差などを考えると、ウイリアムズが中長期的に生き残ることができる可能性は、かなり低いように見えるのです」
「収入の再分配やコストキャップなど、彼らが提示したすべてのものは、間違いなく私たちが2021年以降のF1に望んでいるものでした」
大規模チームには受け入れ難い計画
フォースインディアの副チーム代表であるボブ・ファーンリーは、この計画は中堅チームに多くのものをもたらすことになると考えている。また、メルセデスやフェラーリなどの大規模チームがこの計画を受け入れることは難しいだろうということも認識している。
ファーンリーは、「我々の側としては、もちろんこの計画の方向性に望みを持つことができている」とmotorsport.comに語った。
「我々はぜひこの計画をサポートしたい。大きなチームが最大の変化を起こさなければならないという状況を、我々は配慮しなければならない。またそのプロセスにおいてもサポートする必要がある」
「今回のものは、数年前に締結された一方的な契約とは異なるはずだ」
「これは簡単な話ではないので、彼らの立場を尊重し(計画を)支援しなければならない」
「方向性が今よりも健全になり、チームの価値が上がれば、全員にとって申し分ないだろう。それがリバティとFIAが達成しようとしていることだ」
過去にはコストや支出をコントロールすることについて疑いがあったが、それらをコントロールすることで秩序を保つことができるだろうとファーンリーは自信を持っている。
「コスト制限を導入するという案は素晴らしいものだ。実現すれば、スポーティング面と技術面の両方でコストキャップや規制になるだろう」
「彼らはとても良い仕事をしている。これに関わる財政担当の人々も好調だ」
ザウバーのチーム代表であるフレデリック・バスールも、F1は小規模チームを保護しなけばならないと主張している。
「今後2、3シーズンをどうにかしていくためにも、方法を見つける必要がある」
「簡単なことではない。なぜならこれはビジネスであり、今日のように状況が変わることもあるからだ。しかし、トンネルの出口には明かりが差している」
「これが議論のスタートだ。私はいかなる論争も起こしたくない。最も重要なことは、これを成し遂げることだ。我々は皆同じボートに乗っているのだ」
「大規模チームのいないF1など望んでいない。しかし同時に、グリッドに2チームしかいないF1もまた望んでいないのだ。ある段階を迎えたら、我々は全員にとって共通のアプローチを見つけなければならない」
この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Adam Cooper |