跳ね馬のぶっつけ戦略に翻弄されたメルセデス「90%勝ったと思った」

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跳ね馬のぶっつけ戦略に翻弄されたメルセデス「90%勝ったと思った」
Jonathan Noble
執筆: Jonathan Noble
2018/04/11 9:37

メルセデスは、ベッテルが1ストップ戦略を成功させようとしているのに気づくのが遅かったために、優勝する機会を失ったと考えている。

Race winner Sebastian Vettel, Ferrari SF71H crosses the line and takes the chequered flag
Sebastian Vettel, Ferrari, 1st position, celebrates with his trophy
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H, leads Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09
Sebastian Vettel, Ferrari
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09, on the grid
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1, 2nd position, congratulates Sebastian Vettel, Ferrari, 1st position, in Parc Ferme
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1, 2nd position, and Sebastian Vettel, Ferrari, 1st position, celebrate with Waard, a non alcoholic Champagne substitute, on the podium
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H on the grid
Sebastian Vettel, Ferrari, Valtteri Bottas, Mercedes-AMG F1 and Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 celebrate on the podium
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H

 メルセデスは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが1ストップ戦略を遂行しようとしているのに気づくのが遅れたために、バーレーンGP優勝のチャンスを逃してしまったと語った。

 ポールポジションから決勝レースをスタートしたベッテルは、2番手のバルテリ・ボッタスのアンダーカットを警戒したのか、18周終了時点でピットインソフトタイヤを装着した。実際、ピットイン直前のベッテルのペースはガタ落ちしており、メルセデスもピット作業を行う素振りをしていたのだ。

 ベッテルのピットインと、装着したタイヤを見たメルセデスはボッタスの有利を確信した。その2周後にピットに入ったボッタスはミディアムタイヤに交換、1ストップ戦略を選択したのだ。ボッタスよりも早めにより軟らかいソフトタイヤを装着したベッテルは、もう1回ピットストップをする必要があると判断したメルセデスは、それまでに充分差を詰めておけばボッタスが前に出られると考えていた。

 ギヤボックス交換のペナルティを受け、後方からのスタートとなったハミルトンも26周を走りソフトタイヤからミディアムタイヤにスイッチしている。

 しかしフェラーリは、キミ・ライコネンをピットに呼び戻し2回目のピット作業を行った一方で(そのピット作業ミスでリタイア)、ベッテルにはそのまま走行を継続させ、強引に1ストップ戦略へと軌道修正した。

 それに気づいたメルセデスは大慌てでドライバーにプッシュを指示。ボッタスは43周目からペースを上げ、ラスト3周の時点でベッテルの真後ろにつけたが、結局逆転できずに2位でチェッカーを受けた。

 メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、チームのサイト『Pure Pit Wall』で、もしチームがもう少し早くベッテルの戦略に気づいていれば、ボッタスにもっと早くペースを上げるように伝えていただろうと語った。

「セバスチャンがソフトタイヤでチェッカーフラッグまで走ろうとしているという、その”脅威”に気づくのがおそらく少し遅かった」

「もう少し早く反応できていれば、35周目から45周目にもっとプレッシャーをかけられていたはずだ。そうすれば、結果としてもっと良い結果が得られていたかもしれない」

「我々は、ベッテルがもう一度ピットストップすることを期待していたが、彼はフィニッシュまでタイヤを非常にうまく管理した」

「バルテリはベッテルに近づき、残り3周で彼のマシンのテールに張り付いたが、彼を追い抜くには十分ではなかった」

「おそらく、レースがあと1周か2周長ければまた別の結果になっただろう。だが、我々の追撃は少し遅すぎたので、レースに勝つことはできなかった」

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフも、ボッタスがベッテルよりも後にピットに入り、ミディアムタイヤを装着した時に、チームは勝利を確信していたと述べた。

「我々はすでにレースに勝ったと思っていたんだと思う。セバスチャンの後ろにミディアムタイヤを履いてコースに戻った時点で、彼とのギャップを縮められると思っていた。もう一度ピットインしなければいけないか、我々がプッシュすれば彼はタイヤを使い果たしてしまうと”知っていた”からだ」

「それは、90%勝利を手にしたと言える瞬間だった。そして、我々はそれを失った」

 ボッタスがベッテルを捉えきれなかった理由として、メルセデスがタイヤの摩耗を懸念したからではないかと訊かれると、アリソンはそれを否定した。

「今年の我々のマシンは、タイヤの摩耗はとても良い。全体的に他のチームよりも優れているんだ」とアリソンは説明した。

「我々にも、セバスチャンと同じだけのラップをソフトタイヤで走れるかはやってみなければ分からない。開幕からの2戦で、我々のタイヤは非常によく保っていたので、おそらく出来るのではないかと思う」

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