






フェラーリは、FIAの副レースディレクターであるローレン・メキーズを獲得したことを発表。F1界全体を巻き込んでの、論争になる可能性が高い。
昨年、ルノーがFIAの元テクニカルチーフであるマルチン・ブコウスキーを獲得したことで、大きな論争となった。
それから6カ月も経たないうちに、再び同様の問題が発覚。3月14日にフェラーリが、メキーズを獲得することを明らかにしたのだ。メキーズは9月にチームに加入し、テクニカルディレクターのマティア・ビノットらと働くことになる。
これについてFIAは、メキーズにすぐにでもF1に関連する仕事から離脱するが、FIAから離脱するまでの猶予期間として定められている3カ月間は、引き続きセーフティ・ディレクターの役割は務め続けるという。
「彼がFIAを離れる6月末まで、メキーズはFIAセーフティ・ディレクターの役割を続けることになるだろう」
そうFIAは発表した。
「しかし彼はすぐにでもF1に関わる全ての任務を中止し、F1の副レースディレクターの役から退く」
かつてトロロッソなどで活躍したメキーズは、チーム離脱後2014年の10月にFIAに参加。セーフティ・ディレクターとして様々なカテゴリーの安全問題に取り組んできた。2017年にはF1の副レースディレクターに就任。現在レースディレクターを務めているチャーリー・ホワイティングの後継者最有力候補であると考えられていた。
メキーズのフェラーリ加入について、各チームがどんな反応を見せるのか、現時点では明らかになっていない。しかしルノーがブコウスキーを獲得した時には混乱が生じ、結局チームへの加入時期が大きく遅れることになった。当時、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、FIAの上級職を務めた人物が3カ月の移籍猶予期間のみでF1チーム入りすることについて猛反発していた。
この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Jonathan Noble |