

トロロッソのピエール・ガスリーは、予選Q1でのチームメイトとのニアミスを、自分のキャリアで最も恐るべき瞬間だったと振り返った。










トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、アゼルバイジャンGPの予選Q1で起きた、チームメイトであるブレンドン・ハートレーとの”ニアミス”事件を振り返り、自身のレーシングキャリアにおいて最も恐るべき瞬間だったと語った。
このインシデントは、セッション終盤にガスリーのアタック中に起きた。ウォールに接触したことで左フロントタイヤをパンクさせ、スロー走行をしていたハートレーに急接近してしまったのだ。
ハートレーに追いついたガスリーは大惨事を避けるため、バクー市街地コースの難所であるターン15のブレーキング直前で回避行動を取らなければならなかった。ガスリーは縁石をまたいだこともあってブレーキをロックさせたが、なんとかエスケープゾーンへ難を逃れることができた。
しかし残り時間は少なく、ガスリーはタイムアップできず。ハートレーもピットに戻り、2台がQ1ノックアウトとなってしまった。
「本当に恐ろしかった。僕のキャリアの中で最も怖かった瞬間だ」
そう彼は振り返った。
「彼が左に行くのか、右に行くのか分からなかったんだ」
「僕はブレンドンに何が起きたのか分からない。彼は大幅にスローダウンした。僕は時速320kmで走っていた」
「彼はほとんど止まりそうだった。僕は彼を避けようとして、それでもクラッシュしてしまうと確信した」
「空中に投げ出されるかと思った。どうやって避けられたか分からないけど、本当に怖かった」
「彼がパンクしていたのだとすれば、彼にとっても残念だ。彼が意図的にそれをするわけがないと確信しているが、彼はライン上にいた。僕は彼がライン上を進むつもりなのか、そうじゃないのか分からなかった」
「次回は2台の間にもっと大きなギャップを作るべきなのかもしれない」
ハートレーは、インシデントの責任が自分にあることを認めたが、彼はガスリーがアタックラップに入っているかどうかを知らなかったという。
「大失敗だ。かなり動揺している」とハートレーは話した。
「僕はそれまでにタイムを残せていなかった。僕のアタック中に黄旗が出ていたんだ」
「そして僕はイン側のウォールに接触した。左コーナーを抜けて、問題があると分かった。だからスローダウンした。ピエールが僕の後ろ、とても近いところにいることを知らなかった」
「言うまでもなく、僕はハーフスピードで走って、問題がどれだけひどいのかを確かめようとしていた。僕は完全に混乱していたんだ」
「僕は大きな間違いを犯した。彼に申し訳なく思っている。とてつもなく大きな事故を引き起こすところだった。がっかりしている。今日は素晴らしい日ではなかった」
Additional reporting by Jonathan Noble & Phillip Horton
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | アゼルバイジャンGP |
ロケーション | Baku City Circuit |
ドライバー | ブレンドン ハートレー , ピエール ガスリー |
チーム | トロロッソ・ホンダ 発売中 |
執筆者 | Charles Bradley |