ハース躍進の重要なピース。グロージャン、小松礼雄の”スカウト”を誇る
グロージャンは、共にハースに加わった小松礼雄エンジニアについて、彼をチームに引き入れたことを誇りに思うと話した。







ハースのロマン・グロージャンが、自身のF1キャリアのほとんどすべてを共にし信頼を寄せるエンジニア、小松礼雄について語った。
小松は、グロージャンと共に2016年にロータスF1からハースに移籍。当時、ハースはF1に新たに参戦する出来立てのチーム。その中で小松は、チーフエンジニアとして重要な役割を果たし、チームの成長を引っ張ってきた。
グロージャンは、ハースのF1プロジェクト初期段階で小松を含む質の高い人材を獲得するという、大役を果たせたことを誇りに思っているという。
「ご存知の通り、このプロジェクトには僕だけじゃなくて、多くの人々が関わっている。でも僕はこのチームに最初から居るから、何人かの人材を獲得するのを助けてきた。それを誇りに思っている」と、グロージャンはmotorsport.comに話した。
「例えば、僕たちのチーフエンジニアであるアヤオだ。彼も含めて、何人かが初期からチームに加わっている」
グロージャンは、2009シーズン途中にルノーからF1デビュー。その後、一時はF1シートを失うも、2012年にルノーを前身とするロータスF1から再びF1に返り咲いた。小松は2006年からルノーに在籍。ロータスへと体制が変わってもチームに残り、グロージャン担当のレースエンジニアとなった。
「僕がF1で戦った全てのレースで、僕とアヤオは同じチームにいた」
「当初、彼は僕のパフォーマンスエンジニアだった。それから僕のレースエンジニアになり、今はチーフエンジニアだ。僕はアヤオと非常に強い関係を築いてきた。彼はレースの裏側のことをよく理解しているんだ」
「彼は日本人だから、とても誠実だ。彼は僕たちの長所と短所を分かっている。そして彼はその短所を隠さないんだ」
「自分自身に対しても誠実で、パフォーマンスが良くなくても、風向きや雲、その日飛んでいた鳥の責任にしたりはしない。それがチームにとってとてもポジティブなんだ」
2016年のオーストラリアGPで、いきなりグロージャンが6位に入賞するなど、鮮烈なデビューを飾ったハース。F1参戦3年目に当たる2018年は、グロージャンは自身・チームともにミスがあり第8戦までノーポイントだったが、チームメイトのケビン・マグヌッセンと共にポイントを積み上げ、コンストラクターズランキング5位を獲得した。
グロージャンは、F1で経験豊富な人材を採用するという戦略がチームが早期に結果を残す上で重要だったと述べ、さらに成長するためにも役立つと考えている。
「僕たちがレーストラックに来ることができて、参戦費用を支払い、レースで良いパフォーマンスを見せたことで、人々は『このチームは1年だけF1を戦って、その後にいなくなるようなアメリカンではないんだ』と考えてくれるようになったと思う」
「ジーン(ハース/ハースF1チームのオーナー)は、F1を愛しており、F1で成功したいと思っている。人々はそれを見て、素晴らしい冒険だと思ってくれるんだ」
「新チームや出来て間もないチームに加わると、ビッグチームに居る時よりもやるべきことがたくさんある。全てが整理されている訳ではないからね。ビッグチームでは個人ができる貢献も小さい。でもここでは、全てのメンバーがピースとなってパズルが出来上がり、それが大きくなっていくんだ」
Additional reporting by Oleg Karpov
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