ハミルトン、リカルドにとっては”レッドブル残留”がベストだと断言
ハミルトンは、メルセデスやフェラーリへの移籍を模索しているリカルドにとって、レッドブル残留以上の選択肢はないと考えているようだ。













メルセデスのルイス・ハミルトンは、メルセデスかフェラーリへの移籍を模索しているダニエル・リカルドについて、レッドブル残留以上に良い選択肢はないと考えている。
ジュニア・フォーミュラの時代からレッドブルの支援を受けているリカルドは、先週のモナコGPでF1通算7勝目を挙げた。だが、彼とレッドブルとの契約は2018年限りで切れる。このタイミングを最大のチャンスだと捉えているリカルドは、フェラーリやメルセデスに移籍するチャンスをうかがい、レッドブルとの契約延長をしていない。
一方でメルセデスも、ハミルトンともバルテリ・ボッタスともまだ契約延長をしていない。フェラーリはセバスチャン・ベッテルとの契約を有しているが、彼のチームメイトが誰になるかはまだ発表していない状態だ。
ハミルトンは、かつてキャリアを長く共にしてきたマクラーレンを離れ、2012年にメルセデス移籍を決めたが、リカルドの状況は自分の時とは違うと語った。
「みんな状況は違うので、彼が精神的にどんな立場に立っているのか、僕は想像できない」
motorsport.comがリカルドの将来について、ハミルトンに尋ねると彼はそう答えた。
「レッドブルはまだ強力なチームのままだ。将来的にもポテンシャルを秘めている。彼がレッドブルに残っているところも想像出来る。だけど彼はトップドライバーのひとりだから、彼にも選択肢があるのは確かだ」
「言うまでもなく、トップエリアに入っているのはフェラーリやレッドブル、そしてメルセデスの3チームだけで、彼が考慮しているのもこの3チームだけだろう」
「しかし今のメルセデスにおいては、移籍は起こりそうもないと僕は思っている」
「フェラーリについては、キミ(ライコネン)の起用を継続したいとチームは考えていると思う。そうしない理由があるか?」
「彼は今年、本当にうまくドライブしている。年齢を感じさせないし、もう少しF1で走れるだろう」
リカルドのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンは昨年、2020年までレッドブルとの契約を更新している。
波乱に満ちたシーズン序盤を送っているフェルスタッペンは、モナコGPのFP3でクラッシュを喫し予選に出場できず。レッドブルのワンツーフィニッシュが濃厚だったレースを台無しにしてしまった。彼は結局、最後尾から決勝を戦い、9位となっている。
ハミルトンは現在のレッドブルにおいて、フェルスタッペンではなくリカルドが”リードドライバー”であり、その価値に見合った契約を勝ち獲るべきだと主張。リカルドの代わりにレッドブルと交渉してもいいと、ジョークを飛ばした。
「僕は彼(リカルド)に、君は堅実な仕事をしていると言った」
「結局、僕が聞いたところによれば彼のチームメイトは、彼よりも多くのお金をもらっているそうだ。彼の方が安定しているし、マシンも無事に持ち帰ってきてくれるのに」
「チームの中では、自分の貢献に応じた評価をしてくれていると感じられることが重要だ。間違いなく彼は、交渉のテーブルでそのオプションを用意しておくべきだ」
レッドブルは来年、ホンダとパートナーシップを結ぶ可能性があるが、それでチャンピオンシップをメルセデスやフェラーリと争えるようになるかは未知数だ。実際、マクラーレンは3年連続で”賭け”に敗れている。
近年はルノー製パワーユニットの出力不足により、レッドブルの可能性は制限されているものの、ハミルトンはレッドブルが”悪い位置にいるわけではない”と話した。
「どこかのタイミングで彼らが(良い)エンジンを得れば、僕たちにさらに近づいてくるだろう」
「(今シーズンは)まだ長い道のりが残っているし、彼らはもっと多くのレースに勝てるはずだ。彼はそれを頭に入れて、自分がやるべきことを続けていかなければならない」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ダニエル リカルド |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Scott Mitchell |