ホンダF1参戦終了、理由は「カーボンニュートラル実現」に向けた経営資源の集中
ホンダは2021年限りでF1参戦を終了すると発表。自動車産業が100年の大転換期に直面する中、最重要課題である“カーボンニュートラル”の実現へ集中していくための判断だと、その理由を説明した。
10月2日(金)、ホンダはオンライン記者会見を行ない、2021年シーズンをもってパワーユニットサプライヤーとしてのF1参戦終了を発表した。
ホンダはパワーユニット(PU)の供給という形で、2015年にF1復帰した。2017年まではマクラーレンにPUを供給。2018年からはトロロッソ(現アルファタウリ)、2019年からはレッドブルとのパートナーシップをスタートさせていた。
2019年は計3勝、2020年も既にレッドブルとアルファタウリで計2勝を挙げるなど活躍を見せてきたが、そうした中での驚きの参戦終了発表となった。
ホンダは今回のF1参戦終了の理由について、将来のカーボンニュートラル実現に取り組むため、経営資源の集中が必要だと判断したためだと説明した。
「自動車業界が100年に一度の大転換期に直面する中、Hondaは、最重要課題である環境への取り組みとして、持続可能な社会を実現するために『2050年カーボンニュートラルの実現』を目指します」
発表したプレスリリースで、ホンダはそう説明した。
「そのために、カーボンフリー技術の中心となる燃料電池車(FCV)・バッテリーEV(BEV)など、将来のパワーユニットやエネルギー領域での研究開発に経営資源を重点的に投入していく必要があり、その一環として、今年4月に『先進パワーユニット・エネルギー研究所』も設立しました」
「F1で培ったエネルギーマネジメント技術や燃料技術、そして 研究開発の人材も同様に パワーユニット・エネルギー領域に投入し、将来のカーボンニュートラル実現に集中し取り組んでいくために、今回、F1への参戦を終了するという判断をしました」
「F1もファンの皆様のご期待に応えるべく、2021年シーズン終了までレッドブル・レーシング、アルファタウリの両チームとともにさらなる勝利を目指し、最後まで全力で戦い抜きます。そして、モータースポーツ活動を通じて培われたチャレンジング・スピリットをもって、将来のカーボンニュートラル実現という新たな目標に挑戦していきます」
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