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ホンダF1の新PUはほぼ別物! 新骨格採用でより低重心、コンパクト化

ホンダF1のPU開発総責任者である浅木泰昭氏は、F1の2021年シーズンに向けて新たな骨格を採用したPUについて、ほぼ別物だと語った。

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT02 in front of Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 ホンダは、F1の2021年シーズン開幕を前にシーズンプレビューをオンラインで実施。HRD Sakuraのセンター長であり、F1プロジェクトのラージ・プロジェクトリーダーである浅木泰昭氏は、新たに導入する新骨格のPUについて、ほぼ新作だと明かした。

 2021年シーズン限りでF1活動を終了するホンダ。頭打ちになっていた出力を上げるため、コロナ禍の影響で開発が一度は凍結されていた新骨格を採用したPUで、今シーズンに挑むことは既報の通りだ。

「F1撤退が決まった秋頃、このまま新骨格を出さずに終われないと八郷隆弘社長にお願いして認めていただいたので、新骨格のPUで今年のスタートを切ることができました」

 そう浅木LPLは語った。

「新骨格ってどんなものですかと訊かれると思いますし、いずれ写真で分析されたら分かると思いますので、中身を言ってしまいます」

「まずカムシャフトのレイアウトを大幅にコンパクトにして、下にさげています。これでバルブ挟み角などもすべて変わりますので、燃焼室の形状も大きく変わります。それが目的ですが、同時に非常にコンパクトになり重心も下がります」

「カムシャフトの上の空気の流れの設計自由度も上がります。ボアピッチ(シリンダー間の距離)も縮めて、それもコンパクト化につながっています」

「エンジンのことが分かっている人が聞けば、『まったく新作じゃないか』と思われますが、その通りです」

「なんとしてもパワーを上げたいということで新骨格を作りましたが、レッドブルにとっても有効なコンパクト化であったと信じています」

 現代F1のPUは、排気ガスのエネルギーを発電にも使用する非常に複雑なモノであり、エンジン(内燃機関)の効率化・パワーアップだけを狙っていけばいいわけではない。その点でも、新骨格のPUは有用だという。

「エネルギー保存の法則で、普通にクランクの馬力を上げると排気のエネルギーは減ります。そこを新骨格で対策して、どちらも上げていきます」

「あとは他社の伸びがどうなるか。テストも終わりましたが、どうせいつものように(実力を)隠しているだろうと思っています。ですので、開幕戦の予選が終わった時にどうなるか、期待と不安がありますが、できることはやったという気持ちは非常に大きいのでなんとか今年1年を戦いきって、技術者の気持ちに強い自信を植え付けて、F1活動を終了したいと思っています」

 PUに大きく手を入れているとなれば信頼性の問題が気になるところだが、バーレーンで行なわれた3日間のテストで、ホンダPUを搭載したレッドブルとアルファタウリの2台は合計791周・4281kmを走行。大きなトラブルなく予定通りにプログラムを消化することができた。

 開幕戦バーレーンGPは、3月26~28日に行なわれる。ホンダ新PUの真価はそこで垣間見えるはずだ。

 

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