F1 イギリスGP

レッドブルF1代表、“昇格テスト”未経験の角田裕毅も「いつかは受けることになるかも」なお好調は認知

レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、RB所属の角田裕毅がメインチームで「いつかテストを受けることになるかもしれない」と語った。

Yuki Tsunoda, Visa Cash App RB F1 Team

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写真:: Simon Galloway / Motorsport Images

 レッドブル・レーシングはイギリスGP終了後のシルバーストン・サーキットにて、2024年マシンRB20を使用したテストを実施する予定で、ステアリングを握るのはレッドブル陣営のリザーブドライバーであるリアム・ローソンになるようだ。

 レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスが契約を延長したにも関わらずスランプに陥っていることから、このテストはペレスの後任候補として、ローソンのパフォーマンスを見る機会になるとも指摘されている。一方で姉妹チームRB所属の角田裕毅は、F1参戦4年目の今年、シーズン序盤から度々ポイントを持ち帰る好調さを見せているが、そうした“昇格テスト”を受けたことがない。

 レッドブル・レーシングでチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ローソンのテストは数ヵ月前から計画されていたモノで、現状角田をメインチームのテストで起用することはないと示唆した。

 ただホーナー代表は、角田の好調さは認識しているとして、今後「テストを受けるかもしれない」と可能性を否定しなかった。

 なぜ角田はレッドブルのテストを受けることができていないのか? と尋ねるとホーナー代表は次のように答えた。

「ユウキはレッドブル・レーシングのドライバーだ。彼はレッドブル・レーシングの契約だし、彼のパフォーマンスが良かったから我々は契約を延長したのだ」

「彼のパフォーマンスについて我々は十分認識している」

Yuki Tsunoda, VCARB 01

Yuki Tsunoda, VCARB 01

写真: Glenn Dunbar

 ホーナー代表はそう語るものの、角田が来季のF1を走るのはRB。F1フル参戦前を含めて、実際にレッドブル・レーシングのF1テストに参加したことはない。

 ホーナー代表はこう続けた。

「分からないよ。いつかテストを受けるかもしれない。どうなるかは分からない」

 ただ、イギリスGPで10位入賞を果たし、チームに貴重な1ポイントを持ち帰った角田についてついてホーナー代表は高く評価しており、チームメイトのダニエル・リカルドから学び、経験を積むことでより良い成長を見せていると語った。

「ユウキはいい仕事をしていると思う。今回もポイントを獲得した」

「連続するレース週末でもいい仕事をしている。ダニエルがそばにいることは、彼にとってもプラスになっていると思う。経験豊富なドライバーの存在やチーム、エンジニアとの関わり方という点で、彼はダニエルから学んでいると思う」

「ユウキはもうルーキーではなく、多くの経験を積んできた。それを上手く活かしているのが分かるだろう。今回のような難しいコンディションの中で、彼はとても良いレースをしたと思う」

 そして角田が将来レッドブル・レーシングのドライバーとなる可能性について尋ねられたホーナー代表はこう答えた。

「何ごとも除外することはできない。ユウキについては、才能があると信じているから、何年も複数の選択肢を我々は保持しているのだ」

Sergio Perez, Red Bull Racing RB20, Daniel Ricciardo, RB F1 Team VCARB 01

Sergio Perez, Red Bull Racing RB20, Daniel Ricciardo, RB F1 Team VCARB 01

写真: Simon Galloway / Motorsport Images

 角田がイギリスGPでポイントを獲得した一方、ペレスは再び苦戦。予選Q1でスピンを喫し最後尾に沈み、決勝前にはパワーユニット(PU)を交換……ピットレーンからスタートを迎えることとなった。

 ただ雨が降っては止む難しいレース展開の中、ペレスは逆転の一手としてギャンブル戦略を採るも運は味方せず、2位表彰台を掴んだチームメイトのマックス・フェルスタッペンから2周遅れの17位に終わった。

 ホーナー代表はペレスがプレッシャーにさらされていると認めつつも、ローソンのテストは数ヵ月前から計画されていたことだとして、ペレスの後任を探していると深読みすることは禁物だと語った。

 ただ、一時F1の主戦場から離れていたリカルドが昨年、イギリスGP終了後のピレリタイヤテストでレッドブル首脳陣に対して印象的なパフォーマンスを残し、F1シートを掴み取ったという事実もある。

 今回の状況とも類似していることから、ラインアップのシャッフルはあり得るのか? と尋ねられたホーナー代表は冗談交じりにこう答えた。

「こういうことを深読みすると大変なことになる。木曜日に私もRB8でシルバーストンを走る予定だから、どうなるか分からないよ!」

「真面目な話、リアムの空力走行は数ヵ月前から計画されていたことだ」

「もちろん、チェコ(ペレス)はプレッシャーにさらされている。それはF1では普通のことで、結果を出せない時はそのプレッシャーが増すばかりだ。彼はそれを自覚しているし、分かっている」

「今週末は……彼の思うようにいかなかった。我々はレースで賭けに出た。ハードタイヤでスタートし、レース序盤はまずまずのペースで進んでいた」

「雨が降り始めた時に彼は16番手を走っていた。フェラーリがルクレールに対して行なったように、我々もそこで少しサイコロを振ったのだ」

「彼はインターミディエイトタイヤに履き替えた。もし雨脚が強まっていたら、彼はヒーローに見えたかもしれない。しかし、そうはならなかった」

「彼には余計なピットストップがあったし、乾いているコースをインターで走ったことでタイムをロスした。確かに、週末を振り返ってみると多くのことが見えてくるがね」

Supported by Oleg Karpov

 

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