ストロール、元僚友マッサに反論「競争力もあり良いレースをしている」
ストロールは、ウイリアムズは資金面を優先したために苦戦しているというマッサの意見に反論している。








先日、昨年までウイリアムズに所属していたフェリペ・マッサが、「ウイリアムズは資金を優先したために今シーズン苦労している」と語っていた。しかしウイリアムズで2年目のシーズンを迎えたランス・ストロールは、この意見に反論している。
マッサは、今年のウイリアムズが苦戦をしているのは財政面に苦しみ、高額な年俸を支払う必要のある経験豊富なドライバーを起用できず、資金面を優先したドライバーを選択せざるを得なかったからだと主張していた。
しかしアゼルバイジャンGPを前にストロールは、マッサと組んでいた昨年は力強い結果を残したこともあり、彼の意見に困惑していると話した。
「彼が何を言おうとしていたのかわからない」
「まず第一に、フェリペはここにいない。彼は引退しているんだ」
「昨年、僕はフェリペのひとつ後ろの順位でシーズンを終えた。僕はフェリペではなく、自分自身を参考にしている」
「昨シーズンのこの時期に僕がどの辺りに位置していたかを考えると、中国では予選Q3に進出していたし、多くのレースでポイントを獲得していた。何ができるのか、何ができないのかは、わからないようなものだ」
「現時点では、競争力はあるし良いレースができている。14番手か、13番手だ。だけど昨年は何度も容易にポイントを獲得できていた。僕はそう捉えている」
チームメイトのセルゲイ・シトロキンは、マッサのコメントは受け入れられるものではないと語った。
「僕はそのコメントについてそれほど注意を払ってはいないけど、気持ちの良いものではない」
「経験不足やフィードバックの悪さについて全員が尋ねてくる。だけど僕は自分のキャリアの中で、自分がレースをこなしたシーズンの数は、フィードバックが良くなることや、マシンの理解がより良くなることには直接繋がらないとわかっている」
「僕はこれまでもそういう例を見てきた」
「僕たちの仕事の仕方や、フィードバックの仕方については、僕はもうこれ以上のことはできないというくらいにやっている」
「自分の持っている経験は問題ではない。重要なのはエンジニアたちにフィードバックを返すのに、どれくらい早く、どれくらい具体的にそれができるかだ」
今年の初め、ウイリアムズのチーフテクニカルオフィサーであるパディ・ロウは、ふたりのドライバーに経験がないことは、チームが後退している要因ではないと主張していた。
「我々にはふたりのドライバーがいる。相対的に経験のないドライバーではあるが、我々は彼らにとても満足している」
「それ(経験不足)が問題を引き起こしているということもない。我々が適切に機能するマシンを作ることができていない、あるいはその傾向にあるなどと言って集中力をそらすようなことを許すわけにはいかない」
Additional reporting by Valentin Khorounzhiy and Oleg Karpov
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | フェリペ マッサ , ランス ストロール |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Jonathan Noble |