マグヌッセン、チームメイトに予選で負けて”幸運”? 戦略面で優位に
ハースのマグヌッセンは、予選11番手となったことで決勝レースに向けてタイヤ選択の自由を得たのは大きなメリットだと考えている。












ハースのケビン・マグヌッセンは、今季の予選で初めてチームメイトのロマン・グロージャンに敗れたものの、11番グリッドは決勝レースに向けてむしろアドバンテージがあるポジションだと語った。
「Q3進出を逃したけど、それが不運だとは思わない。おそらく悪いポジションではないと思う」
そうマグヌッセンは予選を振り返った。
「全力を尽くしたけど、アウトラップとアタックラップそのものもまとめきれなかったので11番手で終わってしまった」
ピレリは、中国GPにミディアム、ソフト、ウルトラソフトという3種類のタイヤを持ち込んでいる。戦略の多様性を求め、スーパーソフトタイヤがスキップされた形となる。
各チームは初日のフリー走行でウルトラソフトタイヤのロングランを実施していたが、10周近くで性能劣化に苦しんでいた。
予選Q2をソフトタイヤで突破したフェラーリ、メルセデスの4台以外、予選Q3に進出したドライバーたちはウルトラソフトタイヤで決勝をスタートすることになる。
マグヌッセンは、スタートタイヤを自由に選べる中で最上位のポジションを得たことを”ラッキー”だと考えているようだ。
「ここではウルトラソフトタイヤが持ち込まれているが、それをスタートで使うと苦労するかもしれない。正直に言って、少しラッキーだと思っているんだ」
「それ(戦略上のアドバンテージ)がどうなるかは見てみなければ分からない。大きなアドバンテージになることを期待している。予報では気温が上がるので、アドバンテージはより大きくなるはずだ。ウルトラソフトは寒い中では機能していたが、そのコンディションの中でも多くのチームにとって限界に近かった」
「僕たちが間違っている可能性もまだある。もしウルトラソフトが機能して、16~18周できれば1ストップも可能だ、だけどソフトタイヤなら1ストップができる可能性は高いし、他の人たちが違う戦略を採った場合にアドバンテージになるはずだ」
予選10番手となったグロージャンは、マグヌッセンの方が優位なポジションにいると認めた。
「ベストな戦略は、ソフトからミディアムタイヤに交換することだ。トップチームがソフトで予選(Q2)を戦ったのを見ただろう。彼らはその戦略を採りたいんだ」
「初日と今日の午前(FP3)がもっと良いセッションになれば、僕もそれをやっていた可能性はあった。だけどとにかく、僕はウルトラソフトタイヤでベストを尽くし、すべての経験を使ってロングランをうまくやってみせたい」
「予選の7番手から10番手までは、11番手から13、14番手の方が良いポジションだと言える。しかしそれは理論上であって、決勝は暖かくなる。そうなれば物事が変わる可能性がある」
「とにかくそれはそれだ。前のマシンは僕と同じタイヤを使ってスタートするし、後ろからスタートするドライバーはケビンと同じタイヤだ。だから僕たちのチームは2台の異なる戦略で戦える。それがうまくいくことを願っている」
Additional reporting by Oleg Karpov