角田裕毅の走りは『驚くべきもの』レッドブル重鎮、テスト総合2番手のパフォーマンスを称賛
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、今季アルファタウリからデビューを果たす角田裕毅のプレシーズンテストでの走りは驚くべきものだったと称賛した。

3月12日から15日にかけて行なわれたF1のプレシーズンテストでは、今季デビューの角田裕毅(アルファタウリ)が総合2番手タイムを記録し日本のファンを大きく沸かせたが、レッドブルの重鎮も彼の走りは素晴らしかったと称賛している。
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれたテスト最終日の午後、角田はトップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からわずか0.093秒差の総合2番手タイムをマークした。
Read Also:
プレシーズンテストはそれぞれのチームのプログラムも異なり、走行時の状態も読めないため、単純なタイムの比較は難しい。しかしルーキーの角田がこうした好位置・好タイムを記録してきたことは、シーズンインに向けて期待が持てる要素と言える。
彼の能力を高く評価し、F1ドライバーに抜擢したレッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ(レッドブルのモータースポーツアドバイザー)も、今回のテストで示したパフォーマンスは驚くべきものだと称賛している。
「角田裕毅は若干20歳であり、このクルマ(新車AT02)に1日半しか乗っていないが、驚くべきパフォーマンスを示している」
マルコはそうオランダのTV局に対して語った。
「もちろんそれはクルマあってのことだ。しかしアルファタウリは中団上位(のチーム)であり、そこは非常に接戦となるだろう。ルノー(アルピーヌ)やフェラーリ、アストンマーチンらがいるからね。私としては、マクラーレンは抜け出しつつあると思う」
「中団争いは厳しい戦いとなることが予想される。トラックに依るが、どれかが前方へ出てくるだろう。ただ繰り返しになってしまうが、角田(の走り)は驚くべきものだった」
今季、F1はテスト日程を削減。昨年の6日から半減の計3日間のみとした。
特にルーキーにとって、テスト日数の削減は痛いものとなるが、マルコはそれを認識した上で、コスト削減のためにも日数減少は正しいものだと語った。
「(テストが短いという点は)誰にとっても同じだろう。我々の技術者に聞いたなら、彼らは10日間のテストを希望するだろう」
「角田のような若手ドライバーだったら14日間を希望するかもしれない」
「しかし我々(F1)にはどこかでコストを大きく削減していく使命があり、こうしたテストには多くのコストがかかっている。だからその考え方としては、これは正しいモノだ」
additional reporting by Christian Nimmervoll
Read Also:
最新ニュース
来季のドライバーはどうしよう? ウイリアムズ代表、育成サージェントのF2タイトル争いに嬉しい悲鳴
ウイリアムズのヨースト・カピト代表は、FIA F2で育成ドライバーのローガン・サージェントが活躍していることから、来季のドライバーラインアップ決定に頭を悩ませていると明かした。
ポーパシング対策のレギュレーション変更、さらに”奇抜”なソリューションの呼び水に? レッドブルが警鐘
F1はポーパシング対策としてレギュレーションの改定が検討されているが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はFIAがレギュレーション変更をしっかりと整理しなければ、チームはさらに”奇抜”なデザインを追求する可能性があると警鐘を鳴らしている。
2022年F1前半戦総括|予選ではルクレールが7PPと圧倒も、戦略ミスとトラブル相次ぐ。フェルスタッペン大リード
2022年シーズンのF1も、束の間の夏休みに入った。ここまで予選ではシャルル・ルクレールが圧倒的な速さをみせてきたが、決勝では取りこぼしが目立ち、マックス・フェルスタッペンが勝利を重ねるという形に終わった。
ハミルトン、ベッテルが若いドライバーの模範となることを願う「自分たちの立場をより”大きなこと”に活かして欲しい」
ルイス・ハミルトンは、今季限りでF1を引退することを決めたセバスチャン・ベッテルのF1以外の問題に対して取り組んできた姿勢が、他のドライバーたちが自分達の立場を「はるかに大きな何か」のために活かす模範となることを期待している。