ランキング首位のハミルトン「現時点での選手権リードは重要ではない」
ハミルトンは、チャンピオンシップをリードしていると考えておらず、現時点でのリードは重要ではないと語った。










メルセデスのルイス・ハミルトンは、ドライバーズランキング首位に立っているものの、チャンピオンシップをリードしているとは考えていないと述べた。
ハミルトンは、今年はメルセデスが最速ではないということを認めており、一番速いマシンが手に入るまでは満足できないと語っていた。
前戦アゼルバイジャンGPを終えてドライバーズランキングの首位に立ったハミルトンは、「正直に言うと、全く良い気持ちではない」と話した。
「文字通り、僕は1秒たりともチャンピオンシップをリードしているなんて考えていない。それは僕にとって重要なことではない」
「今は重要ではないんだ。シーズンはまだまだ長いし、現時点では重要性はない」
「今の僕は本来あるべきレベルに達していないし、それではチャンピオンシップを勝ち獲るのに十分ではない」
またハミルトンは、ライバルたちのミスから恩恵を受けていることを理解しているという。
「僕たちは、周りの人たちが良いレース結果を得られなかったり、ミスをしている状況を大いに利用している。例えば前回のレースがそうだった。だけど長い目で見れば、それに頼り続けることはできない」
しかし彼は、たとえシーズン中に最速のマシンを手にすることはできなくても、チャンピオンシップを勝ち獲ることができると語った。
「そうできると信じている。シーズンを通して、素晴らしいチームと共に今のマシンを最高のマシンへ変えようとプッシュしている。僕たちは非常に細かいところまで話し合っているんだ」
「ここまでチームにとってうまくいっているトラックもあった。最初の4レースを終えて、とても強かった。だけど今週末も、彼ら(フェラーリ)はまた非常に手強いと思う」
「誰が最高のマシンに乗っているかを言うのは難しい。今までところ、彼らのマシンが最高のパフォーマンスを発揮しているのかもしれないけど、おそらく僕たちのマシンのポテンシャルも解放されるはずだ。そうすれば前向きに物事を捉えられるだろう」
「今週末はどうなるかはわからない。昨年も僕たちがどうなるかなんて分からなかった。少し厳しいかもしれないけど、うまくいくと自信を持っている。なぜなら僕らはすでにマシンの理解を進めているからだ」
「今はまだ分からないこともたくさんある。だからまだ学んでいるところだ」
彼は依然としてタイヤが大きな問題であることを認めており、タイヤに関するセットアップを改善することがメインの課題だと認識していると述べた。
「タイヤのことに関してこれ以上差を開くことはできないと思う。もし僕たちが自分にできることを全て知っていたら、僕たちは一貫して解決策やセットアップの方向性に関わることをしたり、その週末に合った最高のセットアップにマシンを持っていけるように作業を行うことになるだろう」
「だけど根底にある要因は、自分がタイヤを活用できるかどうかだ。僕たちがテストをできないことが原因だと報じる人もいるけど、昨年僕はあらゆるテストに参加したし、シーズン終了後のテストも、シーズン中のテストも行った。テストをすることは本当に好きではないんだけど」
「今年、タイヤは異なる挙動を示している。僕たちがタイヤに関して抱えている問題はバランスで、セッションごとに少し変わっていっているんだ。マシンのセットアップを変えると、タイヤの方向性とは相関関係がなくなってしまう」
「目標が変わってしまうから、それを定めるのに苦労しているんだと思う。少しターゲットが変わったら、それに合わせてマシンのセットアップをしなければならない。そうするとタイヤがそれに合った動きをしたり、トラックと合ったりもする」
「僕たちは今、こういうことに取り組んでいる。僕としては、どうすればこれらのタイヤを活用できるか、どうすればロスを最小限にとどめることができるか、間違った方向にセットアップを持っていかないかということだ。僕たちは何度もこういうことをしてきた」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ルイス ハミルトン |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Adam Cooper |