アロンソ、セットアップのギャンブル奏功「まるで”コイントス”のよう」
予選7番手を獲得したアロンソはマシンセットアップでのギャンブルが、モナコGPの予選で功を奏したと明かした。










マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、フリー走行3回目(FP3)の時点ではセットアップに迷っていたと認め、予選を前に多くのセットアップを変更し、まるで”コイントス”のような気分で予選に臨んだと語った。
昨年は日程が重なっていたインディ500に出場したため、モナコGPには2年ぶりの参戦となるアロンソ。しかしFP1ではブレーキに問題が発生し、走行時間を大きく失った。FP3の時点でもマシンのハンドリング異常を訴えていた彼は、FP3を15番手で終えている。
チームは予選に先立ち、マシンのセットアップを大幅に変更。その結果、事態が好転しアロンソは今季最高の予選7番手を獲得した。
アロンソは、セットアップ変更が賭けであったことを認め、それが功を奏したことを喜んだ。
「非常に複雑な週末だった」とアロンソは語った。
「ブレーキのせいで最初のセッションを失い、FP3ではマシンのハンドリングがかなりおかしかった」
「リヤがフロントから切り離されているような感じがした。低速コーナーではリヤエンドに問題があり、高速コーナーではフロントに問題があった。それは、解くのが難しいパズルのようなものだ」
「マシンに多くの変更を加えた。予選には、マシンがどういう挙動をするか分からず”コイントス”をするような気持ちで出て行った」
「すぐにマシンがまるで別物のようになったと気づいた。ハンドリングが良くなって、それが僕にアタックする上で自信を与えた」
アロンソは、予想以上に性能劣化が激しいハイパーソフトタイヤのマネジメントが、決勝での鍵になると考えている。アロンソ含め、予選Q3に進出したドライバーはハイパーソフトタイヤでスタート。その他のタイヤでスタートするドライバーも、決勝では1ピット戦略で戦おうとするはずだ。
「ハイパーソフトがどれだけ保つのか、どれだけのトラブルが起きるのかは、誰もが聞きたい質問だろう」
「それら(ハイパーソフトタイヤ)でも抜くことはできないだろう。それは間違いないが、どれだけのラップをステイアウトするのかという点では、リスクがある」
「誰かがピットストップし、アンダーカットを仕掛けてきたら厳しいだろう。もし自分が早めにピットストップし、硬めのタイヤで65周を走るマシンの後ろについてしまったら、64周をスタックした状態で過ごすことになる」
アロンソのチームメイトであるストフェル・バンドーンは、Q3進出を逃したものの、スタートタイヤを自由に選べる予選12番手となっている。
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | モナコGP |
ロケーション | モンテカルロ |
ドライバー | フェルナンド アロンソ |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Pablo Elizalde |