圧巻ポール獲得のリカルド「無理しなくていいほどの速さがあった」
モナコGPでポールポジションを獲得したリカルドは、レッドブルのマシンには無理しなくてもいいほどの速さがあったと語った。














F1第6戦モナコGPの予選、1分10秒810というコースレコードを打ち立て、自身2度目のポールポジションを獲得したダニエル・リカルドは、レッドブルのマシンには無理して攻めなくてもいいほど、十分な速さを持っていると分かっていたと話した。
リカルドのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンは、予選の前に行われたFP3終盤にクラッシュを喫してしまう。ギヤボックスの交換でペナルティが確定した上、結局予選出走にマシン修復が間に合わず、彼は最後尾からの決勝スタートが決まった。
全フリー走行でレッドブルのワンツーとなっていただけに、リカルドにとってポールポジション獲得の最大のライバルだったフェルスタッペンが消えると、リカルドはQ1、Q2をトップで通過。Q3で1分10秒台に突入する驚異のコースレコードを叩き出し、2016年モナコGP以来、自身2度目のポールを獲得した。チームにとっても、それ以来のポールポジションとなった。
予選のアタック中、フェルスタッペンのクラッシュが頭をよぎっていたかと問われたリカルドは、次のように答えた。
「ここモナコでは、それは常に心の片隅にある。リスクと利益がとても現実的なんだ。それが今朝(FP3)証明された」
「それも、多くの事例のひとつだ。でも、それは心の片隅に追いやっておく。速く走るためには、それを考えてはいけないんだ」
「レースウィークを通して、自分たちが素晴らしいパッケージを持っていると知っていれば、アタックするときに”オーバードライブ”する必要はない。綺麗にアタックをまとめれば良いんだ」
しかしながら、彼はトップチームの中の1台がアクシデントに遭ったことに驚いてはいないと付け加えた。
「僕たちはお互い、激しくプッシュしている。特に僕とマックスは同じチームだから、それが起きたことに驚きはない」
「1分10秒台や11秒台で走ると、ミスをする余地はほとんどないんだ」
リカルドは、マシンの変更をあまりする必要がなく、ここまでかなりスムーズな週末だったと語った。
「すべてのセッションで僕たちは速くて、2016年の時のようだった。このレースで、ポールポジションを争う正当なチャンスがあると分かっていた。最初の数戦でマシンのパフォーマンスは把握していたからね」
「あまり多くの変更はしなかったし、かなりスムーズだった。僕はそれに基づいて、自分のリズムを見つけて楽しむことができた」
リカルドのポールポジションは、Q3最初のアタックによって獲得したもの。2度目のアタックではタイムを更新できなかったが、ポール獲得には十分だったと感じていたという。
「最初のアタックはかなり良いと思っていたし、ポールポジション獲得には十分だと感じていた」
「僕たちは予選ではそれほどパワーを出せない。だけどここではポールを獲得するのには十分だった。だからフィーリングは素晴らしい」
Additional reporting by Scott Mitchell
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | モナコGP |
ロケーション | モンテカルロ |
ドライバー | ダニエル リカルド , マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |