サインツJr.「フロントのデグラデーションがひどくて”大惨事”だった」
サインツJr.は、ピットストップ後に他のドライバーよりも酷いデグラデーションに見舞われていたことを明かした。







ルノーのカルロス・サインツJr.(ルノー)は、モナコGPの決勝レース中に酷いデグラデーションが起き、”大惨事”のレースだったと語った。
決勝レースを8番手からスタートしたサインツJr.は、ピットストップ後にタイヤに苦労し10位でレースを終えた。
15周目にピットストップを行ったサインツJr.は、ここでウルトラソフトタイヤに履きかえた。つまり、残りの60周以上をこのタイヤで走りきるという選択だった。
だが彼は、スーパーソフトタイヤではなくウルトラソフトに履きかえたことが、より良い結果を掴むためのチャンスを失うミスであったと考えている。
Movistarにポイント獲得の感想を尋ねられたサインツJr.は、こう答えた。
「最悪だ。とても酷い。レースはスタートからちょっとした大惨事だったと思う」
「たとえタイヤをセーブすることができていたとしても、フロントのデグラデーションは大きかっただろう。その理由はわからないし、そこに注意を払う必要がある」
「15周目にウルトラソフトに交換するという決断は、一番ふさわしいものではなかった」
また、これほどデグラデーションが大きいということを予想していたのかと問われると、彼は「いいや……予想はしたけど、他の人たちにはこれほど大きなデグラデーションは起きていなかった」と話した。
レース後半、ルノーはサインツJr.に対して、新しいタイヤを履いて彼よりも速いペースで走っているチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを先に行かせるよう指示を出した。その結果ヒュルケンベルグは8位に入賞した。
モナコで他車を追い抜くというのはほとんど不可能に近いことではあるものの、サインツJr.は、チームオーダーはただの”逸話”だと話した。
「レースはそれ(チームオーダー)以前に終わっていた。ウルトラソフトタイヤに起こったデグラデーションによって終わってしまったんだ」
「ここがモナコであることを考えて、最優先事項はチームのことと、ポイントを獲得することだ。今日はマクラーレンよりもポイントを獲ることができた。でもそれよりもずっと前にミスを犯した。ニコを前に出したのは、ただの”逸話”だ」
ヒュルケンベルグを先行させた後、サインツJr.はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にオーバーテイクされた。フェルスタッペンは、コース外を走行してサインツJr.を抜いたようにも見えたが、それについては問題ないとサインツJr.は話した。
「僕は気にしていない。彼は僕よりもかなり速かったし、コースから外れて僕を追い抜こうとそうでなかろうと、僕はなんとも思っていない」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | モナコGP |
ロケーション | モンテカルロ |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Pablo Elizalde |