FIA、ヘルメットの安全基準引き上げ。バイザー開口部が10mm狭まる
執筆: Pablo Elizalde
FIAは、2019年からF1での使用が義務付けられるヘルメットの新しい安全基準を明らかにした。

FIAは新しいヘルメットの安全基準を明らかにした。F1では2019年から使用が義務付けられている。
最新の規格は先進的な耐衝撃性能を備え、エネルギー吸収力が強化。これにより、安全性のさらなる向上がもたらされる。
スティーロやベル、シューベルトやアライといったヘルメットメーカーと研究段階から協力してきたFIAは、この規格のヘルメット使用が2019年のF1で義務づけとなり、その後すぐに他の選手権でも使用されるようになるとしている。
ヘルメットのバイザー開口部は、これまでより10mm狭くなっている。2009年のハンガリーGPで他車から外れたパーツがフェリペ・マッサのヘルメットを直撃したアクシデントがあったため、2011年からはバイザー上部にザイロン製の帯が装備されていた。今回の基準変更でザイロン製の帯がなくなる代わりに、開口部が狭まった形だ。
FIAは声明で「デブリの衝突によるインパクトに対して、前例のないレベルの安全性を達成する」としている。
また、ヘルメットのシェル構造は先進的な複合材料を使用し、高い耐クラッシュ及び耐貫通性能が確保されている。
「現在のトップエンドの(カテゴリーで使用されている)ヘルメットは、すでに世界で最も安全なものだが、新しい基準により、それが新たなレベルに引き上げられるだろう」と、FIAのセーフティディレクターであるローレン・メキーズは述べている。
「我々の安全性に関する研究にとって、継続的に改善を図っていくことが重要だ。これが、すべてのメーカーにこの厳しい基準を満たすことを要求している理由だ」
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シリーズ | F1 |
執筆者 | Pablo Elizalde |
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