F1アゼルバイジャンFP1:フェルスタッペン最速、フェラーリも好調。角田裕毅は14番手

F1第6戦アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目が行なわれ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマーク。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は14番手だった。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

 F1第6戦アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目がバクー市街地サーキットで行なわれた。トップタイムをマークしたのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。

 昨年はコロナ禍の影響で開催中止となったアゼルバイジャンGP。2年ぶりに風光明媚なバクーの市街地で、F1グランプリが開催されることになった。市街地ならではの狭い区間や、全長約2.2kmにおよぶ全開区間など前戦モナコGPとはまた一味違ったコースだ。今回持ち込まれたタイヤは、モナコと同じく最もやわらかいC3~C5タイヤという組み合わせ。前回開催時の2019年と比べると、1段階やわらかくなっている。

 快晴の現地は気温26度、路面温度48度というコンディションでセッションスタート。序盤は測定装置を搭載したりフロービズペイントを施して走行し、空力をチェックするマシンも多かった。

 モナコで好調だったフェラーリ勢はハードタイヤで走り出し、タームシート上位に。対してメルセデス勢はソフトタイヤ、レッドブル勢はミディアムタイヤで周回を重ねた。

 セッション後半に入ると、多くのマシンが2セット目にソフトタイヤを選択。各車が自己ベストを更新し、タイムシートが次々と塗り替わっていった。

 コース上に落ちたデブリ回収のため、一度バーチャルセーフティカーが宣言された他、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)やルイス・ハミルトン(メルセデス)を含め、多くのマシンがブレーキングでタイヤをロックさせ、エスケープゾーンに逃れるシーンもあった。

 大きなクラッシュはなく60分間のセッションが終了するかと思われたが、終了数分前にニキータ・マゼピン(ハース)がターン16でクラッシュ。スロー走行でピットに戻った。

 このセッション最速だったのは、フェルスタッペン。ソフトタイヤではトラフィックにより1回目のアタックを中断したものの、2回目のアタックで1分43秒184をマーク。その後、イエローでタイム更新はならなかったもののセクター1で全体ベストを更新しており、さらにペースを上げる余地もありそうだ。

 前戦モナコGPで速さを見せたフェラーリ勢は、アゼルバイジャンでも好調を維持したようだ。シャルル・ルクレールがフェルスタッペンと0.043秒差の2番手。カルロス・サインツJr.も3番手に続いている。

 4番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)には、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が続いている。

 メルセデス勢はこのセッションでソフトタイヤを2セット使用する珍しい流れ。7番手のハミルトンはセッション後半のアタックで全体ベストのペースを刻みながらもブレーキングでミス。アタックをまとめ切れなかった。これが実力というわけではないだろうが、バルテリ・ボッタスも10番手と、散々だった前戦モナコGPの嫌な流れを払拭するようなセッションとはならなかった。

 角田は最終的に14番手となった。彼にとってバクー市街地サーキットは初体験。モナコともまた違ったタイプのコースだが、ミスが命取りになるのは変わらない。まずはコースへの習熟度を高めることが重要となるが、このセッションは最多タイの25周を走り込んでいる。

 
 

Read Also:

順位 ドライバー 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 Netherlands マックス フェルスタッペン 19 1'43.184     209.439
2 Monaco シャルル ルクレール 20 1'43.227 0.043 0.043 209.352
3 Spain カルロス サインツ Jr. 20 1'43.521 0.337 0.294 208.757
4 Mexico セルジオ ペレス 17 1'43.630 0.446 0.109 208.538
5 Australia ダニエル リカルド 25 1'43.732 0.548 0.102 208.333
6 France ピエール ガスリー 23 1'43.757 0.573 0.025 208.282
7 United Kingdom ルイス ハミルトン 20 1'43.893 0.709 0.136 208.010
8 United Kingdom ランド ノリス 20 1'43.996 0.812 0.103 207.804
9 Spain フェルナンド アロンソ 25 1'44.777 1.593 0.781 206.255
10 Finland バルテリ ボッタス 20 1'44.891 1.707 0.114 206.031

シェア
コメント

F1アゼルバイジャンGP、フレキシブルウイングの監視に小さなシールを活用。ウイング変形の実態把握へ

F1アゼルバイジャンFP2速報:ホンダPU勢が好調、レッドブル1-2。アルファタウリ角田は10番手

最新ニュース

【ライブテキスト】実力が試されるカタルニア。勝つのは一体誰だ:F1第8戦スペインGP

【ライブテキスト】実力が試されるカタルニア。勝つのは一体誰だ:F1第8戦スペインGP

F1 F1
スペインGP

【ライブテキスト】実力が試されるカタルニア。勝つのは一体誰だ:F1第8戦スペインGP 【ライブテキスト】実力が試されるカタルニア。勝つのは一体誰だ:F1第8戦スペインGP

3号車Niterraがペナルティで降着。19号車WedsSport繰り上がり優勝に暫定リザルト改訂。9チームが抗議し認められる|スーパーGT第3戦

3号車Niterraがペナルティで降着。19号車WedsSport繰り上がり優勝に暫定リザルト改訂。9チームが抗議し認められる|スーパーGT第3戦

SGT スーパーGT
第3戦:鈴鹿

3号車Niterraがペナルティで降着。19号車WedsSport繰り上がり優勝に暫定リザルト改訂。9チームが抗議し認められる|スーパーGT第3戦 3号車Niterraがペナルティで降着。19号車WedsSport繰り上がり優勝に暫定リザルト改訂。9チームが抗議し認められる|スーパーGT第3戦

”ほぼ確実な”優勝候補は置いておいて……今回みんなが注目するのは2〜3位の顔ぶれ! F1スペインGP表彰台予想

”ほぼ確実な”優勝候補は置いておいて……今回みんなが注目するのは2〜3位の顔ぶれ! F1スペインGP表彰台予想

F1 F1
スペインGP

”ほぼ確実な”優勝候補は置いておいて……今回みんなが注目するのは2〜3位の顔ぶれ! F1スペインGP表彰台予想 ”ほぼ確実な”優勝候補は置いておいて……今回みんなが注目するのは2〜3位の顔ぶれ! F1スペインGP表彰台予想

やっぱりアロンソってすごい! アストンマーチン、ダメージ負ったマシンへの適応力を称賛

やっぱりアロンソってすごい! アストンマーチン、ダメージ負ったマシンへの適応力を称賛

F1 F1
スペインGP

やっぱりアロンソってすごい! アストンマーチン、ダメージ負ったマシンへの適応力を称賛 やっぱりアロンソってすごい! アストンマーチン、ダメージ負ったマシンへの適応力を称賛

登録