FIA会長、レッドブル予算超過のペナルティは適切と自信「他チームは“血”を見たがっていた」
FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムは、レッドブルの予算超過に対してライバルチームが”血”を求めていたにもかかわらず、公正に対処されたと考えている。
Max Verstappen, Red Bull Racing, speaks with Mohammed bin Sulayem, President, FIA
Mark Sutton / Motorsport Images
レッドブルは、2021年の予算を超過していたとして10月にペナルティを科された。700万ドル(約9億7700万円)の罰金に加え、来季の風洞とコンピュータ流体解析(CFD)における空力開発時間が10%削減されることとなった。
レッドブルのライバルの多くは、もっと厳しい制裁を望んでいたが、FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムはFIAが適切に対処したと考えている。
Motorsport.comの取材で、スレイムは予算超過に対する処分が十分な抑止力になったと思うかという質問に「我々は多くを学んだし、大きな見直しが行なわれている」と答え、次のように続けた。
「初年度に何が起こるかは誰にもわからない。我々はそれを予想してさえいなかった」
「他のチームから見れば、我々は彼ら(レッドブル)に対して優しかったと言うだろうし、ペナルティについては、中には”絞首刑”を望む者もいれば、血を見たいと思う者もいるだろう」
「そして(有罪とされた)チームとしては、それ(ペナルティ)が自分たちに大きな影響を与えると見ている」
「どの立場から見るか次第なんだ。我々は公平でなければならない。彼らを排除したいのか、それとも彼らを更生させ、そんなことをさせないようにしたいのかということなんだ」
スレイエムは、来季もっとうまく対処する必要があることとして、予算制限の調査タイミングを挙げている。
「ただひとつ言えることは、9月から10月にかけて行なったことは、もっと早く行なうべきだということだ」
「しかし1年目として、そこから多くのことを学んだ。そしてまだ学んでいる最中だ。だから、10月ではなく5月に(調査を)持ってきた方がいいのだ」
また、スレイムは、FIAが財務規則やその他の分野でより良い管理を行なうために人員を増強していることを示唆した。
「財政規則は最初の年であり、それを取り締まるのは非常に難しい」と彼は付け加えた。
「それが、我々が従業員と話し合っている理由でもある。財務面であと3人、シャシーとパワーユニットであと3人。これから採用が進んでいく」
「それを取り締まる人手や適切な人材がいないのであれば、このレギュレーションになんの意味があるのだろうか。財政と、スポーツ的なペナルティのバランスが必要だと思う」
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