勝利の鍵はタイヤ管理。レッドブル代表、フェルスタッペンの完璧な仕事を賞賛

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勝利の鍵はタイヤ管理。レッドブル代表、フェルスタッペンの完璧な仕事を賞賛
Jonathan Noble
執筆: Jonathan Noble
協力: Matt Beer
翻訳:: 松本 和己
2018/07/02 3:10

レッドブルは、タイヤに負荷がかかるコーナーで完璧なマネジメントをしたことが、フェルスタッペン勝利の鍵だったと明かした。

Podium: race winner Max Verstappen, Red Bull Racing
Max Verstappen, Red Bull Racing RB14
Podium: race winner Max Verstappen, Red Bull Racing, second place Kimi Raikkonen, Ferrari, third place Sebastian Vettel, Ferrari
Podium: race winner Max Verstappen, Red Bull Racing, second place Kimi Raikkonen, Ferrari, third place Sebastian Vettel, Ferrari, Jonathan Wheatley, Red Bull Racing Team Manager
Race winner Max Verstappen, Red Bull Racing
Max Verstappen, Red Bull Racing RB14
Max Verstappen, Red Bull Racing fans
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14, makes a pit stop
Race retiree Daniel Ricciardo, Red Bull Racing

 オーストリアGPで今季初勝利を挙げたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。チームは、レッドブルリンクのラスト2コーナーでタイヤをケアすることが重要だったと明かした。

 メルセデスの2台とダニエル・リカルド(レッドブル)がトラブルによりレースをリタイアした今回のレースは、トップを走るフェルスタッペンを、フェラーリのキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルが追いかける展開となった。

 フェルスタッペンのリヤタイヤは、ブリスターが発生する厳しい状態。対して、フェラーリ勢はいくらか余裕がある様子だった。フェルスタッペンは少しずつ迫られたものの、何とか堪えきり2位ライコネンに対して1.5秒差でトップチェッカー。チームにとっての地元レースで、嬉しい今季初勝利を挙げた。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、タイヤを保たせる必要があると分かった段階で、フェルスタッペンが最終セクターでのアプローチを変更したと明かした。

「レースでタイヤにブリスターが発生するとは予想していなかった。だが今日は暑い1日となり、1ラップの中でも負荷がかなり高い最後の2コーナー(9・10コーナー)でタイヤをケアしなければならなくなった」と、ホーナーは『Sky』に語った。

「そのポイントで、フェルスタッペンは本当に上手くやった。彼はその2つの右コーナーでアクセルを緩め、サーキットの他の部分でタイムを稼いだんだ。本当に成熟したドライブだった」

 右リヤタイヤよりも負荷がかかる左のリヤタイヤの温度を低く保つという上で素晴らしい仕事をしたと、ホーナーはフェルスタッペンへの賞賛を続けた。

「信じられないほどの仕事だった」

「左リヤタイヤを右リヤよりも温度を低く保っていたんだ。ここでは、左リヤタイヤに最も負荷がかかる」

「彼は絶えず情報を求めていたし、上手くタイヤを管理した。それが、彼のタイヤがブリスターでダメにならなかった理由だ」

 一方、フェルスタッペンのチームメイトであるダニエル・リカルドは、左リヤタイヤのブリスターに苦しみ、レース中盤で2度目のピットストップを余儀なくされた。

「ソフトタイヤが壊れてしまった。なぜかは分からないけど、奇妙だ」とリカルドは『チャンネル4』に語った。

「それまでは上手くいっていたんだけど、突然ダメになってしまった。マックスのレースは上手くいっていたし、キミはレースの最後でファステストを出していた。だから、タイヤは機能していたんだろう。だけど、ルイス(ハミルトン)と僕は、すごく早くタイヤが壊れてしまった」

「今の段階では、それを説明することはできない」

勇敢な戦略を敢行したチーム

 ホーナーは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)のマシンストップによって出されたバーチャルセーフティカー中に、フェルスタッペンとリカルドを同時にピットインさせるという、プレッシャーがかかる戦略を完璧に敢行したチームを称えた。

 ハミルトンがこのタイミングでピットインしなかったことに驚いたかと訊かれたホーナーは「驚いた。それでかなりタイムを稼げた」と答えた。

「しかしドライバーふたりが近い位置を走っている時に、ダブルピットストップをするという判断を下すためには、チームのメンバーに自信を持っていなければいけない」

「我々には、ピットレーンでベストなクルーがいた。全く危なげがなかった。勇気がいる決断だったが、正しい判断であり、それが功を奏した」

 またリカルドのリタイア原因について、ホーナーは排気系にトラブルがあったと明かした。

「排気が漏れ始めて、温度が上がっていっているのが分かった。しかし走行は続けられると考えていたし、クールダウンをするためにできることをやっていた」

「だが、最終的に熱が問題を引き起こした」

 オーストリアGP決勝はリカルドの29歳の誕生日に行われたが、リタイアに「動揺することはない」と彼は話した。

「時にこういうことが起きるスポーツだというのは、子どもの頃から知っていることだ。自分ではコントロールできないことが起きる。そういうものだ」

「レッドブルやチーム、(レッドブル創業者のひとりであるディートリッヒ)マテシッツ、”オレンジ・アーミー”(フェルスタッペンのファン)にとっては完璧な日だった。僕の”サブストーリー”や僕の誕生日が素晴らしいものにならなかったということを語りたくはない」

「僕が優勝したかった。嘘を吐くつもりはないけど、マックスとチームを祝福したい。彼らがそれを満喫してくれることを願う。僕たちはモナコと、ホームレースで勝てた。今季これまでの戦いは良いものになっていると思う」

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シリーズ F1
イベント オーストリアGP
ロケーション レッドブルリンク
ドライバー マックス フェルスタッペン 発売中
チーム レッドブル 発売中
執筆者 Jonathan Noble