ルノー、レッドブル離脱は好都合?「無茶な要求から解放される」

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ルノー、レッドブル離脱は好都合?「無茶な要求から解放される」
Scott Mitchell
執筆: Scott Mitchell
協力: Benjamin Vinel
翻訳:: 松本 和己
2018/07/05 12:03

ルノーは、レッドブルからの常軌を逸した要求を満たす必要がなくなるため、来季からパワーユニット開発により集中できるようになると語った。

Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14
Cyril Abiteboul, Renault Sport F1 Managing Director
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14 sparks
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14
Christian Horner, Red Bull Racing Team Principal, Alain Prost, Renault Sport F1 Team Special Advisor and Cyril Abiteboul, Renault Sport F1 Managing Director
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14
Cyril Abiteboul, Managing Director, Renault Sport F1 Team, with Marcin Budkowski, Renault Sport F1 Team

 ルノーは、来季からはレッドブルから時折出されていた”常軌を逸した要求”に応える必要がなくなるため、パワーユニット(PU)開発プロジェクトにより注力することができると考えている。

 ホンダとレッドブルは、2019年から2年間のPU供給契約の締結を発表した。そのため、今季限りで2007年から続いていたルノーとレッドブルの関係が終わりを迎えることになる。

 ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、ルノーはレッドブルと仕事をしたいと望んでいたが、一方でレッドブルの空力的なニーズに合わせるため、エンジンのデザインを妥協せざるを得なかったと主張した。

 また、現在はルノーとマクラーレンがBP/カストロールの燃料・潤滑油を使用しているのに対して、レッドブルはエクソンモービルと契約をしているため、PUの開発作業において、レッドブルのために特別なテストを行う必要があったという。

 アビテブールはmotorsport.comに対し、来季からPU供給が2チームに減ることについて「影響は大きくない」と話し、次のように付け加えた。

「正直に言って、我々はマクラーレンや我々のファクトリーチーム、レッドブルの間で妥協点を見つけなければならなかった。時には多くの時間を浪費し、混乱に陥ったこともあった」

「我々には(レッドブルと)うまく連携するノウハウがあった。プロセスやコミュニケーション方法が確立されていた」

「一方で、レッドブルは極めて大きなチームであり、要求も厳しかった。時には彼らのために追加の作業が必要だった。当然、優先すべきはエンストン(ルノー・ワークスチームのシャシー部門拠点)の希望だが、レッドブルのリクエストとの間で妥協が必要なこともあった。特に、エンジンとシャシーの統合に関してだ」

「彼らのリクエストは時に常軌を逸しており、それに対応するために時間やエネルギーを使ったこともよくあった」

「(レッドブルとの提携解消で)我々は集中することができる。それは、チャレンジをする上で本質的に必要なことだ」

 レッドブルは、空力の鬼才と称されるエイドリアン・ニューエイのリーダーシップの下、空力性能に秀でたマシンを作り出している。彼らのマシンは、ほぼ10年間に渡ってグリッドにおける最強シャシーの1台だと評価されている。

 アビテブールは、レッドブルの空力性能はエンジンサプライヤーの立場からは”偏執的”とも思えるほど厳しい要求をルノーがクリアしているからこそ、成り立っているものだと説明した。

「我々は、全体的なパフォーマンスの最適化を求めていくが、チーム間の妥協点を見つけるのは常に大変なチャレンジだ。時には、実際に問題が発生したこともあるが、時間をかけて解決した。最悪だったのは2014年だと私は思う。冷却に関して全くうまくいっていなかった」

「我々は頻繁に排気管の配置について議論していた。レッドブルとルノーのマシンを見比べれば分かる通り、マシンのエアロが違っていたからだ」

「空力はレッドブルの方がはるかに優れている。それは間違いない。しかしそれは、エンジンサイドのとてつもないチャレンジにより成り立っている」

 ルノーは今後、マクラーレンとの”オープンな対話”によりエンジンを開発していくだけでなく、レッドブルに派遣されていたルノースタッフの再配置を含めて検討を進めていくという。

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シリーズ F1
チーム レッドブル 発売中
執筆者 Scott Mitchell