
ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
ルノー、ハロ搭載ミラーのデザインを修正もカナダGPでの使用は未定?
ルノーは今週末のカナダGPに向けて、ハロに搭載するミラーに修正を加えたものを持ち込んだ。

ルノーは、ドライバーの頭部保護デバイス『ハロ』に搭載するミラーに修正を加え、今週末のカナダGPに持ち込んでいる。
数週間前にFIAがハロにミラーを搭載することを許可して以降、ルノーはミラーのデザインの変更を検討していた。
スペインGP後に行われたインシーズンテストでは、ドライバーの視界を確認するため、3Dプリンターで製作されたミラーが搭載された。しかしフェラーリが使用したミラーのデザインを受けて、FIAがこのミラーによる空力的なサポートを得ることを取り締まったため、ルノーは予定していたさらなるアップデートを行うことができなくなってしまった。
つまりルノーの元々のミラーは、FIAによって禁止された空力的なサポートを得ることができるものに似ていたということであり、再びデザインし直さなければならなかった。
これについてルノーのテクニカルディレクターであるニック・チェスターは、次のように話した。
「我々は短期間でプロトタイプのハロを製作した。しかしそれはTD(テクニカルディレクティブ/技術指令)によれば使用できないので、ハロ搭載ミラーを使用するために異なる方法を探している」
ジョルジョ・ピオラの独占写真によれば、ルノーはデザインの見直しを行い、ミラーのサポートをより単純化しているようだ。
ルノーがいつこのミラーをレースで使用するのかは明らかになっていない。だがハロにテープが巻かれているのを見ると、完成したデザインではないようだ。もしくは、まだドライバーの視界を評価する段階にあるだけなのかもしれない。
低ドラッグ仕様のセットアップ
カナダGPが開催されるジル・ビルヌーブサーキットには長いストレートがあることから、今週末チームは低ドラッグ用のセットアップを組まなければならない。
メルセデスは、モナコGPで使用していたサイドポッドのフィンを取り外した。これにより、ダウンフォース改善のために気流をコントロールすることに役立つ。
メルセデスがモナコGPに持ち込んだサイドポッド
今回のカナダGPに持ち込まれた仕様
フェラーリはドラッグを最小限に抑えるためにTウイングを除去
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | カナダGP |
ロケーション | サーキット・ジル・ビルヌーブ |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Jonathan Noble |