ルノー、レッドブルに警告「ホンダPUを選べば勝つチャンス逃すかも」
ルノーは、レッドブルがホンダPUを搭載することを選んだ場合、チャンピオンシップに勝つチャンスを逃す可能性があると警告している。












レッドブルは、来季以降のマシンに搭載するパワーユニット(PU)について、ルノーとホンダ、どちらと契約を交わすか評価を進めている。しかしルノーは、もしレッドブルがホンダを選んだ場合、チャンピオンシップに勝つチャンスを逃すことになるかもしれないと警告している。
3週間後のオーストリアGPをPU選択の期限に設定したレッドブルは、それまでにルノーと契約を延長するか、ホンダと2年契約を締結するかを検討している。
ホンダのPUは冬の間に良い進歩を遂げており、カナダGPにアップグレードを持ち込んでいる。一方で、ルノーもカナダでアップグレードを行い、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がFP1、FP2ともにトップタイムをマークした。
ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、PUの状況に関して、レッドブルは慎重に判断を下すべきだと示唆した。2014年以降のPU時代においてルノーはパフォーマンス不足に苦しんでいるものの、レッドブルにもう一度タイトルをもたらす手助けができると、アビテブールは考えているようだ。
「彼ら(レッドブル)がやろうとしていることは理解している」と、彼は『Sky』に語った。
「彼らは、技術面だけでなく商業的な面でも検討を進めている。ルノーのパートナーとして、カスタマーチームという立場を続けるのか、ホンダのワークスチームになるのかは、明確な違いがある」
「違いは大きいし、それは私も認める。しかし率直に言って私が懸念しているのは、彼らには我々とともに再びワールドチャンピオンになるチャンスがあるということだ。ホンダに関しては、何も言えない」
「彼らは素晴らしいマシンを持っている。おそらく最高のマシンだろう。彼らが現在持っているモノや、開発が進んでいるモノを考慮すれば、彼らは2年以内にワールドチャンピオンになる可能性があるんだ」
ルノーとレッドブルの関係において、ここしばらく厳しいシーズンが続いているが、アビテブールはルノー陣営に留まることが自分たちにとっても最善だと考えていると示唆した。
「彼らにとって、そして我々にとっても複雑な決定だ」
「しかしそれはおそらく感情的な側面が大きい。私は12年間、クリスチャン(ホーナー/レッドブルチーム代表)やヘルムート(マルコ/レッドブル・モータースポーツアドバイザー)と共に働いてきた。それを失いたくない」
「正直に言って、ルノー陣営の構造としても、彼らレッドブルのベンチマーク能力は興味深い」
「今、自分たちが何をやっているかに基づいて、何をしていかなければいけないかは分かっている。通常の状態なら、ルノーのエンジンでレースに勝つことができると彼らは示している。だから良い兆候だ。我々は進歩している。そうしていく必要があるんだ」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | カナダGP |
ロケーション | サーキット・ジル・ビルヌーブ |
チーム | レッドブル・ホンダ , ルノーF1チーム |
執筆者 | Jonathan Noble |