
ミハエル・シューマッハーの息子であるミックは、フェラーリと育成ドライバー契約を結ぶようだ。
2018年のヨーロッパF3王者に輝いたミック・シューマッハーは、フェラーリと育成ドライバー契約を結ぶことになりそうだ。
彼の父親は、言わずと知れたミハエル・シューマッハー。2000年から2004年にかけてフェラーリでF1を5連覇した、F1史上最強のドライバーのひとりだ。
ミハエルは、1996年にベネトンからフェラーリに移籍。計11シーズンをフェラーリと戦い、2006年に1度目の引退。2010年にメルセデスから現役復帰し3シーズンを戦っている。
しかし2013年12月、スキー中の事故により頭部に深刻な外傷を負って以来、ミハエルは公に姿を現していない。
一方ミックは2008年からモータースポーツのキャリアをスタートさせ、2015年にF4デビュー。昨年のヨーロッパF3王者が初のタイトル獲得だった。レッドブル育成ドライバーのダニエル・ティクトゥムとの争いを制し、注目を浴びた。
これまで彼はF1チームと育成ドライバー契約は結んでいなかったが、F3ではメルセデスのエンジンを使用。メルセデスも彼との契約に興味を持っていた。
しかし、ミックがフェラーリドライバーアカデミー(FDA)に参加する契約が正式発表される日は近いと考えられている。
motorsport.comはシューマッハー側にコメントを求めたものの、まだ返答はない。
FDAとの契約が成立すれば、2019年はF2に参戦することになっているミックに、インシーズンテストでF1マシンをドライブする機会が与えられるだろう。
2019年、F1はシーズン中に2度のテストが予定されている。計4日間のうち、2日間はF1参戦経験2戦以下のルーキードライバーを起用しなければならない。
フェラーリは昨年、この役割をアントニオ・ジョビナッツィに任せていたが、彼は2019年にザウバーからF1フル参戦デビューを果たす。そのため、すでにF1参戦に必要なスーパーライセンス発給条件をクリアしているミックがテスト起用の最有力候補と言える。
現在、FDAのメンバーにはカラム・アイロットやマーカス・アームストロングといったドライバーもおり、昨年のヨーロッパF3でランキング5位だったアームストロングも、F1インシーズンテストに参加するドライバー候補に名前が挙がっているようだ。
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | Mick Schumacher |
チーム | フェラーリ 発売中 |
執筆者 | Scott Mitchell |