ベッテル、”レースの流れを変えた”セーフティカーの出動に苦言呈す

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ベッテル、”レースの流れを変えた”セーフティカーの出動に苦言呈す
Adam Cooper
執筆: Adam Cooper
2018/04/16 5:01

セバスチャン・ベッテルは、レースを変えてしまうタイミングでセーフティカーを出動させたことに疑問を抱いている。

Charlie Whiting, FIA Delegate in a Press Conference
Sebastian Vettel, Ferrari
Safety car leads the field
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09, leads Sebastian Vettel, Ferrari SF71H, and Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H
The AMG Mercedes safety-car
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14 and Sebastian Vettel, Ferrari SF71H battle
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H spins after clashing with Max Verstappen, Red Bull Racing RB14
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、中国GPの決勝レース中にセーフティカーが出動したタイミングについて疑問を抱いており、レースの流れを変えてしまうタイミングでセーフティカーを出すことは正しいことではなかったと主張している。

 中国GPの決勝レースでは、トロロッソのブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーが接触し、コース上にパーツが飛び散ってしまった。そのためレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、マーシャルがコース上のパーツを回収できるように隊列をまとめるため、VSC(バーチャルセーフティカー)ではなく実際にセーフティカーを出動させた。

 しかし、当時トップを走っていたバルテリ・ボッタス(メルセデス)とベッテルが第1セーフティカーラインを通過した後でセーフティカーの出動が宣言されたため、彼らはピットに入ることができなかった。

 通常、先頭を走るドライバーはセーフティカーの後ろにつく前にピットへ入ってタイヤを交換できるものであるが、今回の場合はボッタスやベッテルにそのようなチャンスはなかった。

 その一方でレッドブルのマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドはセーフティカー出動直後にタイヤを交換。レッドブルのこの決断が、後のリカルドの優勝に繋がった。

 ベッテルは、「どう見ても、バルテリや僕にとってセーフティカーのタイミングは悪かった。というのも、僕たちはこれに反応するチャンスがなかったからだ」と話した。

「すぐにセーフティカーに追いついた。基本的にはここでレースを奪われたようなものだ。それに僕たちには、新しいタイヤに履き替えるか、それともこのままステイアウトするか、という選択肢もなかった」

 またベッテルは、セーフティカー出動のタイミングがもう少しずれていれば、先頭のドライバーらにもピットへ入るチャンスがあったはずだと考えている。

「どうしてセーフティカーがレースを変えることになってしまったのか、理解すべきだ。2014年のハンガリーでも似たような状況だった。この時も先頭を走るマシンがピットの入り口を過ぎてから、あるいはピットレーンを過ぎてからセーフティカーが出動したので、彼らにとって不利な状況になった」

「何かが起きたら、すぐにそれに反応しなければならないということを僕は理解している。それに、それぞれのドライバーがどのドライバーと争っているのかということを常に配慮できるわけでもないということも分かっている」

「僕たちはコース上にパーツが散らばっているまま2周も走っていた。どうしてもう30秒早くセーフティカーを出せなかったのか。(それができていれば)全員がピットに入るかステイアウトするかの選択をできたはずだ」

 ただ彼は、セーフティカーが必須であるということを認識していたという。

「どれくらいの時間なのかはわからないけど、コース上のパーツを回収するために1、2分の時間をマーシャルに与えるべきだった」

「だけど僕としては、レースの流れを変えてしまうようなタイミングでセーフティカーを出すというのは正しいことではないと思う」

各車の有利/不利は配慮しない

 セーフティカーのタイミングについて尋ねられたホワイティングは、あのような状況で全員が損をしないように配慮することはレースコントロールの仕事ではないと主張した。

「誰がアドバンテージを得るのか、誰が不利になるのかなどというのは考えていない」

「数年前のハンガリーを覚えているだろう。ニコ(ロズベルグ/当時メルセデス)がトップを走っていて、彼を含む上位4台がピットレーンの入り口を通過した後でセーフティカーが出動した。そのせいで彼らは不利になったんだ。いたって単純なことだ」

「私にとっては、なぜそこに全ての焦点を当てているのか、ちょっとしたミステリーだ。というのも20年前にセーフティカーを、2015年にVSCを導入して以来、いずれの判断を下した時も、そこには有利、不利がある」

「もし、誰がアドバンテージを得るのかを計算し、全員が同じチャンスを得られるようにしなければならないというのなら……我々にそのような時間はないし、それは我々の仕事ではない」

 またホワイティングは、決断の遅れについても語った。

「我々はセーフティカーが必要だという確信が欲しかった。よくあることだが、3、4チームが『(セーフティカーが)必要だ』と要求したからといって、出動させたくはなかった」

「私はコースの担当者に、『隊列の中にギャップを見つけて(パーツを拾うために)コース上へ出られるか』と尋ねたんだ。すると彼らは『いいや、マシンが多すぎる』と答えた。それゆえ我々はセーフティカーが必要だと判断したのだ」

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この記事について

シリーズ F1
イベント 中国GP
ロケーション 上海国際サーキット
ドライバー セバスチャン ベッテル 発売中
チーム フェラーリ 発売中
執筆者 Adam Cooper
記事タイプ 速報ニュース