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アルファタウリF1代表、角田裕毅の”怒りの無線”は望ましくないと語るも「ある程度のアグレッシブさは必要」

アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は、スペインGPで角田裕毅が不満を漏らした無線について望ましいコメントではなかったと認めつつ、ミスを気にしないドライバーよりは好感が持てると話した。

Yuki Tsunoda, AlphaTauri, walks the track with his team

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1開幕戦バーレーンGPで9位となったが、第2戦エミリア・ロマーニャGP予選でクラッシュして以降、歯車が噛み合わないレースが続いている。第4戦スペインGPでは予選Q1で敗退。決勝レースではマシントラブルにより早々にリタイアしてしまっている。

 また角田は、スペインGPの予選Q1でノックアウトされた後、無線でマシンに対する不満を漏らしていた。チームメイトであるピエール・ガスリーとのフィードバックが一致せず、困惑していたことがそのフラストレーションの原因となっていたようだが、角田は後に自身のコメントについて「チームを批判したかったわけではありません。ただ自分のパフォーマンスに不満が溜まっていたんです」と謝罪している。

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 イモラで行なわれたエミリア・ロマーニャGPでのクラッシュで負ったダメージが残り、マシンの特性が変わってしまっている可能性もあるが、アルファタウリのフランツ・トスト代表は、調査の結果モノコックにはダメージがなかったと語った。

「我々は全てを検査した。イモラではモノコック自体は交換しなかったが、新しいギヤボックスやサスペンションなど、リヤエンドをまるごと交換した。ホームに戻ってから構造を調べ、全て問題なかった。というのも、彼がクラッシュしたのは右リヤからで、ギヤボックス後ろ半分はなくなってしまったが、モノコックにはあまりダメージがなかったんだ」

 トストは、角田の無線は望ましいコメントではなかったと認めつつ、ミスを気にしないドライバーよりは好感が持てると話した。

「クルマは、彼が望んでいるようなセットアップになっている。それは彼の判断だ。彼はアンダーステアが強すぎて、少しコースアウトしてしまい、そのために予選Q2に参加する可能性を失ってしまった。彼はこのことに腹を立てていたが、それは問題ない」

「あのラジオメッセージは……忘れてはいけないのは、まずユウキが若いドライバーだということ。そしてF1マシンに乗るドライバーには、ある程度のアグレッシブさが必要だ。アドレナリンも出ているし、動揺している。それに私は『OK、コースアウトしちゃったけど、気にしないよ』という人よりも、本当に怒っているドライバーの方が好みだ。それを本当に気にしているということだからね」

「ラジオでそういうメッセージを伝えるのは、また別の話だ。私は彼に何度か『ラジオでそういうメッセージを伝えるな。チームのイメージにも君のイメージにも良くないから、落ち着いてくれ』と何度か言っている。だがクルマの中で座っていると、そういうミスが起きてしまうんだ。起こるべきではないことだが、あり得ることだ。そして私は、ユウキがこのことから学ぶことができると確信している」

 角田は、エミリア・ロマーニャGP予選でクラッシュした際、少し興奮しすぎてしまったとコメントしている。角田はうまく冷静さを保ちながら、走行する必要があるのではないかと訊かれると、トストは次のように答えた。

「確かにそうだ。だが、彼にどんなことを期待しているんだ? 彼はまだ数レースを終えたばかりなんだ。F1を5年戦ったドライバーのような経験を、彼がすでに積んでいることを期待していいのだろうか?」

「これは、若いドライバーが常に取り組まなければならない作業であり、我々は彼にそれを説明しなければならない。彼が良いパフォーマンスを発揮できるように教育するのがチームの仕事であり、今の所ユウキは良い仕事をしている」

「確かにクラッシュなどもあったが、これも教育プロセスの一部なんだ。彼は限界を見つけようとしている。限界までいかずに、どうやって限界を見つけるんだ? 限界を見つけるためには、時に限界を超えなくてはいけない」 

 第5戦モナコGPは、壁に囲まれた市街地サーキットであり、マシンやコースに対する自信が特に重要になってくるグランプリだと言えるだろう。しかも、昨年はコロナ禍により開催中止となっているため、角田はF2で走行することができなかった。そのため、全20人のドライバー中、唯一角田だけがモナコ・モンテカルロ初体験となるのだ。

 そのため、トストは角田に可能な限り多く走行させ、コースに慣れさせたいと考えているようだ。

「明日(金曜フリー走行)はすぐに彼を送り出す。彼はタイムを気にせず、周回を重ねるべきだ。目標はできるだけ多くの周回をこなして、コースに慣れることだ。彼はF3でもF2でもここに来たことがない。FP1とFP2では落ち着いて、他のクルマを追いかけて、どんなラインを走っているのか、ブレーキングポイントがどこかなどを調べるんだ。限界まで一歩一歩進んでいけばいい。そうすれば見えてくるものがある」

「いつも言っていることだが、若いドライバーやルーキーにとって、フリー走行の時間が計1時間短くなったのは非常に大きい。特にここでは、セッション最初の30分は他のドライバーがコースにあまり出てこないので、我々はすぐにドライバーを送り出していた。しかし今回は、全員がコースに出てくるだろう。それはつまりトラフィックがあるということだ」

「トラフィックの中で走るのは簡単ではない。しかし、これが現実だ。我々は、この状況を最大限に利用しなければならない」

 チームと角田の雰囲気について、問題はないのかと訊かれると、トストは良好な関係を築いていると断言した。

「いいや全く問題ない。いやいや、問題があってはならないんだ。なんで問題が起きなくてはいけないんだ? というのも、スペインGPのリタイアは電気的なトラブルだったんだ。エンジニアにもユウキにも責任はない。我々は良好な関係を築いている」

 
 

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