アップデートの効果は如何に? 角田裕毅、コース特性が一変するハンガリーGPは「理解を深める良い機会」
アルファタウリの角田裕毅が前半戦最後となるF1第13戦ハンガリーGPに先立ちコメント。前戦投入されたアップデートが特性の異なるサーキットでどう機能するかを見たいと語った。
アルファタウリの角田裕毅は、第12戦フランスGPで投入された大型アップデートが翌ハンガリーGPでも機能するかどうかを確かめたいと語っている。
ライバルから遅れること数戦、アルファタウリはポール・リカール・サーキットを舞台に行なわれるフランスGPで、今季初の大型アップデートをピエール・ガスリーと角田ふたりのマシンにようやく投入した。
金曜日のフリー走行ではふたりがアップデートの評価テストを行ない、互いに好感触を得ていると口にしていた。予選ではガスリーが下位に沈んだ一方で、角田はQ3進出を果たし今季自己最高位タイとなる8番グリッドを確保した。
角田はスペインGPでの10位入賞以来のポイント獲得に向けて絶好の位置から決勝レースのスタートを迎えたものの、オープニングラップでアルピーヌのエステバン・オコンに当てられスピン。サイドポンツーン左側面に大きなダメージを抱え、最終的にリタイアを強いられた。
「フランスGPは、ダウンフォース強化に向けた大型アップデートを行なったため、チームにとっては重要な週末となりました」
角田はチームのプレスリリースにコメントを寄せた。
「金曜日のフリー走行では改善の兆しが見え始めました。予選ではQ3進出することができ、進歩したように感じました」
「しかし僕のレースは、オコンに当てられたことで台無しになってしまいました。続行を試みたものの、最終的にはダメージが大きすぎて、リタイアせざるを得ませんでした」
「レース距離での(アップデートによる)マシンへの変化の評価も難しくなってしまいました」
Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03, in the pits with damage
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
フランスGPから1週間後に行なわれるハンガリーGP。舞台はポール・リカールとはキャラクターの異なるハンガロリンクだ。ポール・リカールでは中低速から高速域までの総合的なマシン性能が求められたが、今度は低速域での回頭性が物を言う。
角田は、フランスGPで投入されたアップデートがハンガリーGPでも機能するかどうかを確かめたいと考えている。
「ポール・リカールのような高速サーキットとハンガロリンクのような低速でツイスティなサーキットでは大きな違いがあります」
そう角田は続ける。
「今回は、アップデートがどのように機能しているかどうかについての理解を深め、その効果についてより良いアイデアを得ることができるはずです」
「昨年のレースでは、難しいセッションになって予選16番手に沈んだものの、決勝レースではオープニングラップでのアクシデントもあり、最終的には6位。ちょっとした幸運に恵まれました」
「ハンガロリンクはどのコーナーもリズム良く走れます。長いストレートがなく油断できませんし、走っていて楽しいサーキットです。しかしレースでは、他のマシンの後ろにつかまると、なかなかオーバーテイクできないのがもどかしいところです」
「ここまでは全体的に以前よりもオーバーテイクが容易になっているので、この新マシンで状況が改善されるかどうかに注目したいと思います」
「予選では、できる限り良い結果を出すことがとても重要になってきます。上手くこなしたいと思いますし、来る夏休みを前にポイントが取れれば、もっと楽しめますからね」
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