角田裕毅、”得意の地”F1イギリスGPに向けて意気込み語る「今季マシンなら少しオーバーテイクしやすいかも!」
アルファタウリの角田裕毅が、チームのプレスリリースにイギリスGPへ向けた意気込みを語った。
Yuki Tsunoda, Scuderia AlphaTauri Driver Parade
Carl Bingham / Motorsport Images
アルファタウリの角田裕毅が、シルバーストン・サーキットで行なわれるF1第10戦イギリスGPに先立ち、意気込みを語った。
モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキット初体験となった前戦カナダGPでは、角田は規定数以上のパワーユニットコンポーネントの投入により決勝レースを最後尾からスタート。レース中は追い上げも見せていたが、2ストップ目のピット出口でウォールに突き刺さった。そうした結果に失望を隠せない角田だが、結果的に良い学びになったと捉えているようだ。
「前戦を振り返ると、僕は初めてのカナダを楽しめました」と角田はチームのプレスリリースにコメントを寄せた。
「カナダやモントリオールの街で出会ったモノを気に入りました。しかしコース上では、またも厳しい週末となりました。ペースはありましたし、自分のパフォーマンスにはかなり満足していました。その前のアゼルバイジャンGPよりも良いと感じていました」
「しかし、もちろんエンジンペナルティを受ける必要がありました。そのため最初から、厳しいレースとなることは理解していました。順調に進んでいましたが、残念ながらウォールに当たってしまいました」
「僕はとてもガッカリしましたが、もう仕方のないことですし、またひとつ勉強になったと思うしかないですね。加えて、今まで走った経験がなかったモントリオールのサーキットを理解することができました」
カナダGPからイギリスGPの2週間、角田はトレーニングの他に、レッドブル主催のボックスカートレースにゲスト参加。参加者たちがそれぞれに持ち寄った創意工夫溢れるボックスカートのレースを大いに楽しんだようだ。
「この週はとても忙しくて、まず僕はファエンツァでフィジカルトレーニングに集中しました。こうした忙しい週には重要なことで、日曜日にはレッドブル・ボックスカートレースのためにサンマリノへ行きました」
「ああいった経験は全くありませんが、とっても楽しかったですよ。全出場者をジャッジするのは面白かったし、チームは僕のヘルメットに似たデザインのボックスカートを持ってきていたんです!」
Yuki Tsunoda, Nicolo De Devitiis
Photo by: Red Bull Content Pool
「優勝トロフィーを渡した後、僕はイギリスのシミュレータに向かい、シルバーストンと(第11戦オーストリアGPの舞台)レッドブルリンクを集中的に走りました」
イギリスGPの舞台シルバーストンは、F1直下のFIA F2、FIA F3でも好結果を残している相性の良いサーキット。F1参戦初年度の昨年は、タイヤマネージメントに徹し入賞してみせた。
今年はレギュレーションが刷新され、大きくマシン特性が従来のモノと非常に異なる。そのため、同じイギリスGPでもレースの動きに変化があるのではないかと角田は捉えている。
「シルバーストンは良く知っています。2019年にF3で初めて走り、1レースでポイント圏内に入りました。翌年はF2で2ラウンド4レースを行ない、1ラウンド目のフィーチャーレースで3位、2ラウンド目のスプリントレースで優勝しました」
「昨年は10位で1点を獲得しましたが、観客も多く、とても雰囲気が良かったのを覚えています。得意なサーキットだと感じています」
「この高速で昔ながらのサーキットを、この新しいマシンで走るのが楽しみです。スピードに関しては、ニューマシンは昨年よりも遅くなると思いますが、過去と同じようなラップタイムを出せると思います。アゼルバイジャンで見た限りでは、今年のシルバーストンは例年よりも少しオーバーテイクしやすいかもしれません」
「僕らの目標はいつも通り、土曜日の予選Q3に進出して、(決勝レースで)ポイントを獲得すること。今のパッケージでは難しいレースになるとは思うけど、フリー走行からスムーズなタイムを出せれば、それが助けになると思います」
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