
フェルスタッペンは、バクーでリカルドとクラッシュをしたことにより不和が生まれたのではないかという意見を否定した。












レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、アゼルバイジャンGPの決勝レースでチームメイトのダニエル・リカルドとクラッシュしてしまった。しかし彼は、このクラッシュの後にお互いに話し合い、リカルドとの間に仲違いはないと主張した。
決勝レースの終盤、フェルスタッペンとリカルドはチームメイト同士でポジションを争っていた。しかし彼らはターン1で接触してしまい、揃ってリタイアとなった。
レッドブルの首脳陣は、この接触の責任はフェルスタッペンとリカルドの両方にあると話しており、次戦スペインGPの前にはミルトンキーンズのファクトリーへ行って、スタッフに謝罪するようにと命じていた。
フェルスタッペンは、レッドブルが配信している動画の中で、今回の件についてリカルドと話し合ったことや、ふたりの間で仲違いが起きるようなことはなかったと話した。
「もちろん、僕たちはこのことについて話し合った」
「ダニエルも僕も、お互いに完全にOKだ。僕たちはふたりとも、今回起きてしまったことはチームにとって良くないことであったと考えている。何度も厳しいバトルはあったけど、全て問題ない」
「厳しい状況ではあったけどフェアだった。今は、僕たちはミルトンキーンズのファクトリーに行って、謝らなければならない」
「だけど、僕たちはポジティブでいる必要がある。なぜなら、(次戦の)バルセロナでは良いチャンスがあるはずだからだ。マシンにはたくさんのアップデートを投入するし、本当に良くなりそうだ」
かつてはメルセデスのチーム内でルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの関係が厳しい状況に陥ったことがあったが、フェルスタッペンとリカルドの関係性もそれと似ているのかと尋ねると、フェルスタッペンはそれを否定した。
「いや、そんなことはない。あのクラッシュの後、僕たちはたくさん話をしたんだ。ふたりともかなり落ち込んでいたんだ。僕たちの関係性が変わってしまうとは思っていない」
チームオーダーを恐れていた
フェルスタッペンとリカルドは、バクーでのクラッシュは受け入れられるものではないと考えている。しかしクラッシュのことを考え続けるのではなく、今後に向けて視点を変えることが重要であったと理解している。
「僕たちがどれくらいのポイントを失ったかということを考えると、チーム全体にとって本当に悪いことをしてしまった。チームメイトとクラッシュをしている余裕はないんだ」
「こういうことは二度とは起こるべきではない。チームと協力すれば起きないはずだ。クラッシュが起こる可能性はあるが、それがチームメイトとのものであってはならない」
レッドブル上層部は、ドライバーたちにチームオーダーを強いることはしたくないと話していたが、フェルスタッペンはチームオーダーが出されるのではないかと恐れていたと認めた。
昨年のフォースインディアのような状態になる可能性について心配しているかと訊くと、彼はこう話した。
「ああ。だけど過ぎたことは考えていない。今はチーム全体のことを考える必要がある。日曜日にはそれができていなかった」
レース明けの火曜日、フェルスタッペンはツイッターに動画を投稿し、日曜日のレースのことなどについて語っている。
またリカルドも同様に動画を公開していた。その動画は、ミルトンキーンズのファクトリー内のシミュレーター内部で撮影されたものであり、彼は全員に前を向き続けるよう求めていた。またリカルドは、次のスペインGPやモナコGPで優勝することができれば、バクーのことも忘れることができるだろうと語っていた。なお、リカルドの動画はすでに視聴できなくなっている。
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | アゼルバイジャンGP |
ロケーション | Baku City Circuit |
ドライバー | ダニエル リカルド 発売中 , マックス フェルスタッペン 発売中 |
チーム | レッドブル・ホンダ 発売中 |
執筆者 | Jonathan Noble |