メルセデス、”順位落とす可能性”を考慮しハミルトンをピットに入れず

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メルセデス、”順位落とす可能性”を考慮しハミルトンをピットに入れず
Adam Cooper
執筆: Adam Cooper
2018/04/19 1:08

メルセデスは、中国GPの決勝レースでSCが出動した際にハミルトンをピットインさせなかった理由を明かした。

Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H, Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, and Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14 Tag Heuer
The AMG Mercedes safety-car leads Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09, Sebastian Vettel, Ferrari SF71H, Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, and Max Verstappen, Red Bull Racing RB14 Tag Heuer
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H, leads Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H, Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09, Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, Max Verstappen, Red Bull Racing RB14 Tag Heuer, and the rest of the field at the start of the race
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09
Pit board for Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+
Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H, leads Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, leads Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14 Tag Heuer
Support for Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1

 メルセデスのチーフストラテジストであるジェームス・ボウルズは、先週末行われた中国GPの決勝レース中にセーフティカーが出動した際、タイヤ交換を行うチャンスのあったルイス・ハミルトンをピットに入れなかった理由を説明した。

 中国GPの決勝レース中盤にセーフティカーが出動した際、ハミルトンにはピットインを行うチャンスがあったにもかかわらず、メルセデスはハミルトンをコース上にとどまらせることを選択した。一方先頭を走っていたバルテリ・ボッタス(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がピットレーン入り口を通過してからセーフティカーの出動が宣言されたため、彼ら2人はピットインを行うことができなかった。

 しかしレッドブルは、この時ハミルトンの前を走っていたマックス・フェルスタッペンと、ハミルトンの後ろを走っていたダニエル・リカルドの2人をピットインさせた。その後新しいタイヤを履いた2人が前を走るフェラーリとメルセデスよりも速かったことは明らかであり、猛チャージの結果、リカルドが逆転で優勝を飾った。

 ボウルズは、レース前半にオーバーテイクの回数が少なかったことから、タイヤのコンパウンドとパフォーマンスの違いは、ピットストップを行うことが正しい選択だと証明するには不十分だと考えられたと主張した。

「あの時、レースを通してマシンはオーバーテイクができていなかった」とボウルズはメルセデスのビデオコンテンツの中で語った。

「違うコンパウンドのタイヤを履いていたとしても、だ。レース前半はソフトタイヤのマシンとミディアムタイヤのマシンが混走していたのに、誰もお互いにオーバーテイクをしなかった」

「(ハミルトンの前を)ソフトタイヤを履くキミ(ライコネン/フェラーリ)が走っていたけど、(ハミルトンもソフトタイヤを履いていたので)両者に違いはなく、彼に近づくことができなかった。その前のバルテリとベッテルも同じだ。フェルスタッペンはウルトラソフトタイヤを履いていたが、あのタイヤは厳しかった。それでもキミもルイスも全く彼を追い抜けなかった。だからコース上でタイヤの違いは機能していなかった」

 また彼は、セーフティカーが出動した時に重要だったのはトラックポジションであり、もしハミルトンがピットインを行っていたら、いくつかポジションを落としていただろうと話した。

「セーフティカー出動中は、常にいくつポジションを上げられる可能性があるのか、逆にいくつポジションを下げてしまうのかを再度検討している」

「まず最初に、我々は何を得ることができるのか? フェルスタッペンが前にいて、彼らがピットインを行うチャンスがあることをわかっていた。もしそれが実現し、最後までミディアムタイヤで彼らからポジションを守ることができれば、ルイスは表彰台圏内に戻れる」

「ミディアムタイヤを履いた我々のマシンは非常に良く機能した。(ミディアムタイヤで)40周走れるということがわかっていたし、それがレース終盤のバルテリからもわかっただろう。彼のタイヤは最後まで機能した。だから最初の疑問は、『10周古いミディアムタイヤは苦戦することになるだろうか?』ということだ。そしてその次は、『我々はいくつポジションを落とす可能性があるのか?』だ」

「リカルドは我々のウインドウ内にいた。もし彼がピットストップを行わなかったら、(ハミルトンがピットストップした場合)我々は彼の後ろにポジションを落としていた。またキミはかなり長いことステイアウトしていた。そしてセーフティカー出動中にルイスのウインドウ内に入っていた。つまり、ルイスがキミの後ろになってしまうかどうかは、非常に微妙だったのだ」

「レッドブル2台にもその可能性があった。実際リカルドはキミの後ろに戻った。ルイスに関しては、もしセーフティカーの後ろでピットストップを行った場合、常にフェルスタッペンの後ろを走ることになるかもしれなかった。つまりそこからは何が起きようと、フェルスタッペンの後ろにいるということだ」

 ボウルズは、レース終盤にソフトタイヤがあれほどまで速くなるとは予想していなかったことも認めた。

「すべての要素をテーブルの上に並べたとき、レース序盤の証拠に基づいて、ソフトタイヤのマシンがミディアムタイヤのマシンを追い抜くのに十分なパフォーマンス差があるとは信じていなかった。たとえそれが10周古いミディアムタイヤであってもだ」

「しかし実際の状況は、見ての通りだった。ソフトタイヤを履いたレッドブルの2台は並外れて速くて、上位にポジションを上げながらコース上を”刈って”いくことができたのだ」

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この記事について

シリーズ F1
イベント 中国GP
ロケーション 上海国際サーキット
ドライバー ルイス ハミルトン 発売中
執筆者 Adam Cooper
記事タイプ 速報ニュース