メルセデス、フェルスタッペンのディフェンスに不満「ペナルティが出ないのは”笑える”」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1サンパウロGPでフェルスタッペンがハミルトンに対してターン4で行なったディフェンスはペナルティが出されるべきだと語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
F1第19戦サンパウロGPは、10番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が怒涛の追い上げで逆転優勝。エンジン(ICE)交換によるグリッド降格や、DRSの故障による予選結果除外を乗り越え、タイトル争いで非常に重要な1勝を手にした。
あっという間に先頭集団に追いついたハミルトンは、48周目にフェルスタッペンを捉え、ターン4でアウト側から回り込んでオーバーテイクしようとした。だがブレーキングで両車ともがコースオフ。ハミルトンは無線で、フェルスタッペンのこの動きを”クレイジー”だと批判した。
スチュワードは、この一件を記録はしたものの、審議は行なわないことを決定。ペナルティは出されなかった。
結局、11周後に同じコーナーでフェルスタッペンを抜いたハミルトン。この勝利で、フェルスタッペンとのポイント差を14ポイントまで詰めた。
メルセデスのトト・ウルフ代表はレース終了後、様々なスチュワードの決定に関して「週末全体が我々にとって不利なものになった」と述べた。
「リヤウイングに壊れた部品があって、それを見ることも分析することもできず、検査を通らず、失格になってしまった」
「レッドブルはパルクフェルメ状態で3回連続でリヤウイングが破損していたが、修復が許可され何の影響もなかった」
「これがひとつの問題であり、レース中の判定でそれがピークに達したのは明らかだ。つまり、マックスのディフェンスは本当に間違っていたということだ」
「ルイスは見事に接触を避け、さらにレースを終わらせた」
「しかし、あれはラインを越えていたのだから、少なくとも5秒のペナルティを科すべきだった。おそらくマックスはそれを知っていたのだろう。カーペットの下に隠しても、それは氷山の一角に過ぎない」
「笑える話だよ」
レース後、ターン4の動きについて語ったハミルトンは、「それが正しいか間違っているかにかかわらず、彼らはそういう判断を下すだろうと思っていた」としながらも、それが公平かどうかについては言及したくないと話した。
「そんなことはどうでもいい、僕は必要な結果を得たんだから」
もし逆の立場だったら、裁定がどうなっていたと考えるかと訊かれ、ウルフはmotorsport.comに次のように答えた。
「私はスチュワードに何かを主張したいとは思っていない」
「彼らはとにかく難しい仕事をしている。どんな決定を下したとしても、どこかのチームは不機嫌になるだろう。彼らは負けるしかないのだから、そういう意味で私はその椅子に座りたくはない」
「しかしある意味で、週末の間ずっとパンチを食らっていて、その上こんな状況になってしまったら、信頼を失ってしまう」
ウルフは、ドライバー同士の激しいレースには賛成だが、ルールは一貫して適用されなければならないと主張した。
「ディレクターズノートに書かれていることが何であれ、我々はそれを受け入れるつもりだ。ディレクターズノートが破棄されて、今日のように激しいレースをすることになっても構わない」
「しかし、メキシコではディレクターズノートに『誰かをコース外に押し出してはいけない』と書かれていて、それがここでも有効で、実際にコース外に追いやられているとしたら、それは一貫性に欠けていると思う」
「レースディレクターとの話し合いは放送されなかったが、私のリアクションは放送された。密室で話し合おうと思っている」
なおハミルトンは、レース後にもペナルティを受けた。クールダウンラップ中にシートベルトを外し、近くにいたマーシャルからブラジル国旗を受け取ったとして、約65万円の罰金を科されている。
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