メルセデス、F1チームの世代交代に自信「チームが”大学のキャンパス”に見える時がある」
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、F1チームが進化し、次世代のメンバーが台頭してくる様を見ると『大学のキャンパス』を見ているようだと感じるという。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
F1のドライバーズ&コンストラクターズタイトル7連覇という前人未到の偉業を達成したメルセデス。2021年シーズンは、その記録をさらに伸ばそうとしているが、レッドブル・ホンダから激しい挑戦を受けている。
パワーユニット導入初年度である2014年から成功を収め続けているメルセデスだが、チーム自体は積極的に世代交代を進めており、新しい才能の発掘をしてきたという。
最近では、7月にテクニカルディレクターを務めていたジェームス・アリソンがチーフテクニカルオフィサー(最高技術責任者)に異動。技術職の第一線から退き、テクノロジーディレクターのマイク・エリオットがアリソンの後任となった。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフはこれまでにも、新しい才能を常に採り入れて、チームのスタッフとしての誇りと責任感を持たせることで、チームの遺産を引き継いでいく必要性を主張してきた。
motorsport.comのインタビューの中で、ウルフはチームが直面する課題に適応することの重要性を強調し、メルセデスが前進するためには自らを改革し続けなければならないと語った。
「成功するスポーツチームは、組織として固定化し凍結できるものではない。適応し、進化する必要があるんだ」
「経験豊富な熟練スタッフと、若いスタッフの情熱や好奇心が混在しているんだ。我々のチームは常に自分たち自身を改革してきた」
「社内を見渡すと、創業時からいるメンバーも残っているが、若い男性や女性もたくさんいる。時々、大学のキャンパスのように見えることがあるが、次世代のリーダーたちが出てくるのを見るのは素晴らしいことだ。そして、この次世代が開発で発揮するパフォーマンスも非常に大きいんだ」
「これは、個人的にも組織としても、とても素晴らしいことだ」
シーズン後半戦が始まり、早くも2レースが終わった。レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンは前半戦終盤にクラッシュ絡みでポイントを取り逃したが、ベルギーGP、オランダGPと連勝。フェルスタッペンが3ポイント、ルイス・ハミルトンをリードしている状態だ。ただコンストラクターズランキングでは、メルセデスがレッドブルに対して12ポイントリードしている。
タイトル争いという意味では、2018年にフェラーリのセバスチャン・ベッテルと繰り広げて以来の激戦となっているが、ウルフはこの戦いがメルセデスにとって「素晴らしい学びの場」になっていると感じているという。
「我々は、自分たちのパフォーマンスが十分ではない日が来たときにどう対処するか、ずっと話し合ってきた」
「それを実際に経験したんだ。チーム内で築き上げてきたすべての価値観、培ってきた復活力や全てのエネルギーがまさに必要とされている時が来たんだ」
メルセデスは来季、バルテリ・ボッタスに代わってジョージ・ラッセルの起用を発表した。勢いのある若手であるラッセルが加わることで、チーム内競争が激化するのではないかと見られているが、スタッフの世代交代と同様、チームがうまく対処できるかは注目だ。
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