好調メルセデス、予選用“パーティモード”復活か?「あそこのやり方はよく分かっている」とハミルトン……しかし「そんなものはない」という声も
ルイス・ハミルトンは、メルセデスが予選で圧倒的な強さを見せるのは“パーティモード”があるからだと示唆したが、メルセデスPUを使うマクラーレンのランド・ノリスはそれを否定した。
Andrea Kimi Antonelli, Mercedes
写真:: Sona Maleterova / Getty Images
今季のF1はここまで、メルセデスがスタートダッシュを決めていると言える。それを追いかける2番手チームであるフェラーリのルイス・ハミルトンは、古巣メルセデスに“パーティモード”が存在する可能性を指摘した。
開幕から2戦連続でワンツーフィニッシュを飾ったメルセデスは、特に予選セッションで、圧倒的な速さを見せている。予選が進むにつれてライバルとの差を広げており、特にQ3では平均して約0.6秒ほどの差を後続につけている。
長らくメルセデスに在籍し、その間6度のワールドタイトルを手にしてきたハミルトンにとって、この現象には身に覚えがある。ハミルトンがメルセデスにいた頃、予選ではアグレッシブなエンジンマップが使用されており、それは“パーティモード”と呼ばれていた。
2018年の開幕戦オーストラリアGPを前に、ハミルトンはこう語っていた。
「予選モードは一番楽しいモードだ。“パーティーモード”と呼ぶべきだね」
「最もパワーが出て、とにかくエネルギーを搾り出せるモードで、最高速が出る瞬間なんだ」
しかし2020年シーズン途中、FIAは予選と決勝でエンジン設定を変更することを禁止した。この規則は現在も有効で、技術規則のC5.23条では「フリー走行を除くすべての競技セッションにおいて、パワーユニットは各計測ラップで単一のICE(エンジン)モードで作動させなければならない」と明記されている。
それでもハミルトンは、メルセデスが必要な場面でより多くのパワーを引き出す方法を見つけている可能性があると考えている。
中国GPの予選後、「決勝ではメルセデスとフェラーリの差は縮まる中、予選で両者に大きな差がある理由は、エネルギー管理かタイヤマネジメントの差か」と尋ねられたハミルトンは、こう答えた。
「自分は長い間メルセデスにいたから、あそこのやり方は分かっている。予選では、昔のパーティーモードのような別のモードを使えるんだ。Q2に入るとそれをオンにしているように見えるし、僕たちにはそれがない」
「一方でレースではそのモードは使えない。それでも全体的には彼らにアドバンテージがある。何が違うのか解明しないといけないが、特にQ2で引き出している何かがある。Q1ではそこまで差はないのに、突然大きく離される。Q1ではコンマ1秒差くらいだったのが、いきなりコンマ7秒やコンマ5秒差になるんだ」
しかし、メルセデスのパワーユニットを使うマクラーレンのランド・ノリスは「そんなものはないよ」と断言。逆にワークスチームだけ持っているモードがあるかと問われると、それも否定した。
「ないね。自分たちが少し遅れていると、頭の中でいろいろ考えすぎてしまうことがあるんだ」
Additional reporting by Oleg Karpov
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