ルノーF1代表、チームの進歩を確信もリカルドを引き留める術なく……苛立ちの理由

ルノーF1のチーム代表であるシリル・アビテブールは、現在のドライバーであるダニエル・リカルドがマクラーレンに移籍したことを選んだ際に苛立ったのは、今年の現在の進歩を確信していたからだと語った。

ルノーF1代表、チームの進歩を確信もリカルドを引き留める術なく……苛立ちの理由

 フェラーリが今季限りでセバスチャン・ベッテルとの契約を延長しないことを決断したことを発端に、来季の各チームのドライバーラインアップは大シャッフルされることになった。

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 ベッテルが抜けたフェラーリには、マクラーレンからカルロス・サインツjr.が加入し、そのマクラーレンにはルノーからダニエル・リカルドが移籍。またベッテルはレーシングポイント(来季からアストンマーチン)に加わることになった。

 リカルドの離脱は、ルノーF1を率いるシリル・アビテブールにとって寝耳に水。当時の彼は不快感を隠さなかった。

「相互の信頼感、団結、そしてコミットメントは、これまで以上にワークスチームにとって重要な価値となる」

 当時のアビテブールはそう語った。曰くアビテブールは、2020年に様々なことが好転するだろうと感じていたという。しかしながら当時は、それを証明する術はなかったとも認めた。

「それ(リカルドのマクラーレン移籍)が発表された時、誰もが、そして私自身も、欲求不満を感じたと思う」

 アビテブールはそう語った。

「そして正直に言おう。私は現在の進化が近づいているということ、そしてチームがステップアップし、マシンが優れているということを感じていたのだ」

「それに加え、実際に準備が進んでいたモノもまだ多く、彼(リカルド)はまだドライブしていなかった。私は数字については知っていたが、問題はそれが数字だけだったということだ。そして彼はこれまで所属したチームで、多くのことを約束されていたことを知っている」

「ダニエルは非常にエモーショナルな人物だ。でも、明らかに一歩踏み出した。彼はチームに、そしてマシンに大きな信頼を寄せており、彼と彼のレースエンジニアとの関係は非常に強力だ。我々はその全てを見てきたし、最終的には成果が出ると見ていた」

 アビテブール曰く、リカルドを失うことになったことで学ぶべき重要なモノのひとつは、ドライバーがチームの潜在能力を発揮するのに、どれほど時間がかかるかということを理解する必要があるということだと語った。

 つまりルノーとしては、短期間でドライバーを変更するのではなく、長期的に同じラインアップを続けていくことが必要だということを意味するという。

「ドライバーを変更する場合、前進する前に後退してしまうというのは本当だ」

 そうアビテブールは語った。

「今年はそれが明らかになった。そして安定性をもたらすことは、我々が将来に向けて確実にしたいことだ。なぜなら1年目には、何年も先に向けて投資するからだ。前進するためには、ドライバーと長く共に歩まなければいけない」

 なおルノーはリカルドの後任として、フェルナンド・アロンソとの契約を発表。少なくとも2022年までの契約はすでに締結されている。

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