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すっごく過激と評判のアストンマーティン・ホンダAMR26……しかしニューウェイは平然「我々が正しいと思う方向性を追求してきただけ」

アストンマーティンのチーム代表であるエイドリアン・ニューウェイが、過激だと言われる今季マシンAMR26のデザイン哲学を説明した。

Fernando Alonso, Aston Martin

Fernando Alonso, Aston Martin

写真:: Aston Martin Racing

 アストンマーティンの2026年用F1マシンAMR26は、非常に過激なデザインのマシンであると評判だ。しかし同チームの代表を務めるエイドリアン・ニューウェイは、そうは考えていないようだ。

 バルセロナ-カタルニア・サーキットで行なわれた非公開のシェイクダウンテストに遅れて参加したアストンマーティン。5日間設定されていたテストの4日目にガレージから出てくると、その日はわずか5周でストップ。最終日には60周を走ったが、ライバルチームと比べると、その走行距離の少なさが懸念されている。

 しかしそのマシンAMR26は、独特のエンジンカウルとサイドポンツーンを備え、前後のサスペンションジオメトリーも実に革新的であった。

 このマシンについてメルセデスのジョージ・ラッセルは「素晴らしい」と語り、「もっとも際立ったデザインのマシンだ」と評価した。またウイリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズも、アストンマーティンの仕事に感銘を受けたと語った。

「本当に素晴らしいね」

 そうボウルズ代表は語った。

「エイドリアンは、まさにクリエイティブなデザイナーだ。本来あるべきではない場所に、ウイッシュボーンをあえて配置するなんて……彼の技術は本当に素晴らしい。でも、彼はそれをやってのけたんだ」

「フロントのウイッシュボーンを見ればそれが分かる。他とは少し違うよね。エイドリアンが目指すのは、まさにエイドリアンなんだ。非常に印象的で、非常にクリエイティブで、非常に過激だ。アレのデザイナーにはなりたくないね。そう言わせてもらうよ」

Adrian Newey, Managing Technical Partner of Aston Martin F1 Team

Adrian Newey, Managing Technical Partner of Aston Martin F1 Team

Photo by: Mark Thompson / Getty Images

 しかし当のニューウェイはアストンマーティンが公開したQ&Aの中で、2026年のレギュレーションを、自分なりにベストだと思う形に解釈しただけであり、それ以外は何もしていないと語る。

「レギュレーションを綿密に検討し、気流が流れる領域の観点から、それを適合させるために必要なことを達成した。そこから、我々が望む形の気流の流れを作り出すためのジオメトリを進化させ始めた。非常に包括的なアプローチだ」

 そうニューウェイは語る。

「私は自分のデザインを、決してアグレッシブだとは思っていない。ただ物事を進めていき、自分たちが正しいと思う方向を追求するだけだ」

「我々が進めてきた方向性は、確かにアグレッシブと解釈できるかもしれない。これまでにはなかった機能も、かなり含まれている。でもそれがアグレッシブと言えるのか? そうかもしれないし、そうではないかもしれない」

 しかしニューウェイ曰く、その解釈が正しかったかどうかは、まだ結論が出ていないという。そして風洞の稼働が4ヵ月遅れたことで、AMR26の開発スケジュールを短縮しなければいけなかったという。

「実際のところ、全く新しいレギュレーションの下では、何が正しい哲学なのか、誰も確信が持てていない」

「レギュレーションの最適な解釈、従うべき最善の哲学が何なのか、我々も確信が持てないんだ」

「限られた時間の中で、我々は特定の方向性を決定し、それを追求してきた。それが正しかったかどうかは、時が経てば分かるだろう。しかし自分の道を選び、それをやり遂げなければいけない」

 ニューウェイはマシンをデザインをする上での選択をどう行なっていくのか、その一部を説明した。

「まずはマシン全体のパッケージングから始まる。ホイールベースの上でマシンをどこに配置するか、主な質量となるモノをどこに搭載するかということだ。次にフロントサスペンションとリヤサスペンションに手をつける。フロントサスペンションとリヤサスペンションは、気流の領域を制御する上で、非常に重要な役割を果たす」

「フロントウイングとノーズの形状は、今年は若干異なる。サイドポンツーン、そしてマシンのリヤ周りの処理へと進むが、これは昨年までのマシンとは明らかに異なる」

「この車両は、タイトなパッケージングが施されている。アストンマーティンがこれまで試みてきたより、はるかにタイトなパッケージングだったと言える。我々が求める空力形状を実現するために、機械パーツのデザイナーたちと密に連携する必要があった」

「しかしここにいる機械パーツのデザイナー全員が、この哲学を真に体現している。彼らの仕事は決して楽になったわけではなく、むしろその逆だ……それでも彼らは、真摯に課題に立ち向かってくれた」

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