鈴木亜久里、F1ルーキーイヤーの角田裕毅に金言「“ホイールスピン”しちゃってる。まずはひとつずつ積み上げて」
元F1ドライバーの鈴木亜久里は、今季からF1にデビューした角田裕毅に対して、まずは焦らずにひとつひとつ結果を積み上げていくことが重要だと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
日本人としては10人目となるフルタイムドライバーとして、今季からF1を戦っているアルファタウリ・ホンダの角田裕毅。そのルーキーイヤーの印象について、元F1ドライバーの鈴木亜久里が語った。
鈴木と言えば、中嶋悟に次ぐ日本人ふたり目のフルタイムF1ドライバーとして、1989年からフル参戦を開始(デビューは1988年)。1990年の日本GPでは、日本人として初の表彰台、そして現時点での日本人最上位タイとなる3位を獲得した。2006年からはスーパーアグリの代表としてF1を戦い、佐藤琢磨らと共に奮闘した。
角田は開幕前テストや開幕戦で強烈なインパクトを残したものの、その後は自身のミスなども散見され、流れを掴めないレースが多い。第16戦トルコGPを終えた時点では、5戦連続でノーポイントとなっている。チームメイトのピエール・ガスリーが74ポイントを獲得してランキング9番手につけているのとは対照的に、角田は18ポイントの獲得に留まりランキング14番手となっている。
そんな角田のここまでのシーズンを見て鈴木は、今や2度のインディ500ウィナーとなった佐藤のF1ルーキーイヤーを思い出したという。
「なんか琢磨の一番最初の時みたいに、地に足がついてないね」
鈴木はそう語った。
「最初のテストも良かったけど、焦っちゃって空回りしてる感じですね。20戦以上あるんだから、一歩一歩ちゃんと積み上げて、結果を出していけばいいのになと思います」
「ホイールスピンしちゃってるね、色んな意味で」
さらに鈴木はこう続ける。
「(チームメイトの)ガスリーも結果を出している訳だし、そこそこ良いクルマですよね。確実に10位には入れるクルマを持っているんだから、最初からガスリーよりも先を行こうとしなくとも、予選をちゃんとやって、ゴールまでクルマを持っていって、データを取って、自分自身もクルマに慣れて……と、金曜日から日曜日までキチッとレースをやるというところが大事なんじゃないかと思います」
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