F1オーストラリアGPの開催地アルバートパークがレイアウト変更へ。追い越し増加に繋がるか
2021年のF1オーストラリアGPに向け、アルバートパーク・サーキットのレイアウトが変更されるようだ。
写真:: Australian Grand Prix Corporation
F1オーストラリアGPの開催地であるアルバートパーク・サーキットでは、2021年のレース後に一部コーナーの形状変更と路面の再舗装が実施される予定となっていたが、オーストラリアGPの開催日程が3月から11月に延期されたことを受け、一部作業が前倒しされることとなった。
作業の第1段階は既に完了しており、ピットレーンが従来よりも2m広くなった。したがってピットウォールはコース側に2mせり出す形となり、コースとピットウォールの間にあった芝生エリアが取り除かれた。これにより、60km/hとなっていたピットレーンの速度制限も引き上げられる可能性がある。
今後行なわれる第2段階目の作業では、レイアウト自体が変更される。最大の変更点となるのはターン9〜10にかけての複合コーナー。これまではハードブレーキングから右にステアリングを切り、すぐさま左に切り返すようなレイアウトとなっていたが、タイトな右コーナーは取り払われ、高速で緩やかに右→左とカーブする区間となる。
これにより、続く高速区間のターン11〜12への進入速度が速くなる。したがってここでマシンの挙動が不安定となる可能性が高まり、続くブレーキングゾーンのターン13に向けた追い越しのチャンスに繋がることが期待されている。またそのターン13に関しても、コーナー入り口がより広くなるように改修されるようだ。
レイアウト変更の作業は2月22日(月)に開始され、7月までには完了する計画となっている。
そして第3段階ではサーキットの再舗装が行なわれるが、これは11月のオーストラリアGP開催後に実施予定だ。1996年の初開催に向けて整備が行なわれて以来、アルバート・パークでこのような大規模な再舗装が実施されるのは初めてだ。
アルバートパーク・サーキットの改修は、既存のレイアウトに関する長年の議論を経て行なわれたものだ。ドライバー、チームなどの関係者は、追い越しの機会が少ないこのレイアウトに長い間批判的であった。
motorsport.comの調べによると、オーストラリア・グランプリ・コーポレーションはかつてターン11〜12の高速コーナーをブレーキングゾーンに変えることを真剣に検討していたようだが、その計画は実現しなかった。しかしオーストラリアGPがアルバートパークで2025年まで開催されることが決定したことにより、レイアウト変更の話が再燃した格好だ。
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