獲得ポイントは過去最低……でも内容は過去最高。ウイリアムズのアルボン、レッドブル時代に失った自信を取り戻した?
アレクサンダー・アルボンは、ウイリアムズから参戦した2022年シーズンが自身のF1キャリアで最も強力なシーズンだったと考えている。
トロロッソ(現アルファタウリ)、レッドブルでF1キャリアを積んだ後、1年のブランクを経て2022年にウイリアムズからF1復帰を果たしたアレクサンダー・アルボン。彼は同年がF1キャリア最高のシーズンだと考えているようだ。
アルボンはF1ルーキーイヤーからトップチームのレッドブルに昇格するなど、そのキャリアは順風満帆に見えた。しかしチームメイトのマックス・フェルスタッペンに大きな差をつけられたこともあり、2020年シーズンを最後にF1シートを喪失。その後2021年はDTMに参戦するなどしていたが、翌年からメルセデスに移籍するジョージ・ラッセルの後釜としてウイリアムズ加入が決まった。
アルボンはウイリアムズのマシンの戦闘力不足に悩まされたが、チームメイトのニコラス・ラティフィを上回るパフォーマンスを見せ、マイアミで9位、オーストラリア、ベルギーで10位と計3回入賞。ドライバーズランキングは19位だった。
記録面では過去最低の成績に終わったアルボンだが、その内容には満足しているようだ。
「ある意味でトリッキーな1年だった」
アルボンはシーズンを振り返ってそう語った。
「個人的に言えば、とてもポジティブな1年だった。F1で最も力強い走りができた年だったと思う。まだ経験は浅いけど、これまでの3シーズンの中では最高だったと思う」
「ドライバーとしても成長できたと思うし、それが一番重要だ。ここ数年で学んだことをうまく活かすことができた」
「最終的にどうだったのかを判断するのは(第三者には)難しい。僕としては収穫が多く、とてもポジティブだったと思う」
アルボンはまた、レッドブル時代に失った自信を取り戻したと語る。
「そう思っている」
「自信を持って走ること以上に大切なことはない。僕はそれを取り戻した感覚があるし、もちろん速く走らないといけない訳だからそれは重要なことだ」
「今年(2022年)は限界までプッシュすることができた。2020年はそこに苦しんでいて、マシンに対する自信を失い、自分の思うように走らせることができなくなっていた」
「2020年はどちらかというと受動的で、マシンの動きに対して自分が対応するような感じだった。対して今年は、自分の好きなようにやれていると思う。より安定しているという訳ではなく、むしろ不安定なんだけど……でも初めて乗った時からとても良い感触が得られているんだ」
「そこからどんどん良くなっていった。そしてレースが進むにつれて、自信がついていった。もちろん良い結果を残せたこともそれに繋がった」
アルボンは開幕戦バーレーンGPの予選でQ2進出を果たして14番手となったが、この出来事が大きかったと振り返る。
「バーレーンは本当に大きなターニングポイントだったと思う。1年間(F1から)離れていたから、シーズン序盤に良いパフォーマンスを見せて緊張から解放されないと、という一種の不安のようなものがあった」
「そして僕としても、そういったものを克服して以前のように良いドライバーになりたいという思いを内に秘めていたと思う」
「バーレーンではいきなりQ2に進出することができた。とても良いシーズンのスタートになったし、1年間ここから離れていた訳だから大きな意味を持っていた」
「だからすぐに自信を持つことができた。そしてそこからひとつずつ積み上げていったんだ」
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